月食のしくみ(模式図)
「月食」は、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月をおおいかくす現象で、月全体が影の中に入ってしまう場合を「皆既月食」、一部分だけが入る場合を「部分月食」と呼んでいます。
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2017年は、7月25日に全国で水星食、8月8日に部分月食を見ることができます。
ここでは、太陽系の主な惑星について、主なトピックや観測の好機をご紹介します。金星や木星、土星の美しいすがたを、ぜひ、天体望遠鏡でご覧ください。
2016年12月28日公開
2017年は8月に、「部分月食」を見ることができます。
「月食」は、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月をおおいかくす現象で、月全体が影の中に入ってしまう場合を「皆既月食」、一部分だけが入る場合を「部分月食」と呼んでいます。
2017年8月8日の深夜午前2時過ぎから4時過ぎにかけて、全国で部分月食が見られます。
2015年4月に全国で見られた皆既月食から約2年半ぶりの月食ですが、月の直径の4分の1ほどが欠ける小規模なもので、月の位置も低いため、あまり条件は良くありません。
事前に双眼鏡や天体望遠鏡を準備して、夏休みの天体ショーを見逃さないようにしましょう。
東京では午前2時22分頃から欠けはじめ、最も欠けるのが午前3時20分過ぎ、開始から約2時間後の午前4時18分過ぎまで続きます。
私たちが暮らしている地球は、約365日をかけて太陽のまわりを1まわりしています(公転 と呼びます)。 地球のほかにも、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星などの 惑星と呼ばれる天体が太陽のまわりをまわっています。
「冥王星 」は1930年の発見以来「惑星」に分類されていましたが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で「惑星」の定義から外されました。
太陽系で最も太陽に近い惑星「水星」は、通常は夕方と明け方の低い空でしか観察ができません。3月下旬から4月上旬にかけての夕方、1年で最も高度が高くなり、観測の好機となります。この頃の水星はおひつじ座にあります。
7/25と9/19には、水星が月に隠される「水星食」を観る事ができます。7/25の水星食は全国で観られますが、9/19は九州以南の一部の地域でしか観ることができません。
2017年7月25日の夕方、午後7時前頃から水星が月に隠れて見えなくなる星食という現象が全国で見られます。(9月19日朝にも沖縄をはじめとする一部地域で水星食が観られます)
東京では、日の入り直後で周囲がまだ明るい午後6時56分頃に、水星が、細い三日月に輝く月の後ろに隠れていきます。
約1時間後の午後7時50分頃、月が地平線に沈む少し前に、水星が月の裏から出て来ます。高度が低いので、周囲が開けた場所で観察すると良いでしょう。
肉眼での観察は難しいので、双眼鏡や天体望遠鏡を使って観察しましょう。日の入り前は、近くに太陽があるので、誤って太陽を見ないように注意しましょう。
2017年は金星観測の好機です。年の初めから3月下旬にかけて「宵の明星」として日没前の西の空に、ひときわ明るく輝く金星を見ることができます。1月下旬〜2月上旬にかけては高度も高く明るさも-4.6等級ほどになり、また見掛けの大きさが増し、天体望遠鏡では金星の満ち欠けを見ることができます。この頃は、すぐそばに火星も見えるため観測の絶好機となりますので、ぜひ、天体望遠鏡で観察しましょう。
1月~6月にかけてみずがめ座からうお座、おひつじ座へと移り、最後はさそり座へと大きく動いていきます。
2016年の中接近と2018年の大接近に挟まれた2017年の火星は、観測にはあまり適した時期ではありません。
7/28に合となり、見掛けの位置が太陽に近いため、6月〜10月は観測が難しくなります。年の前半は「みずがめ座」から「うお座」「おひつじ座」「おうし座」へ、後半は「オリオン座」から「ふたご座」「しし座」「おとめ座」へと移っていきます。
東京では、1月〜4月の日の入り後、南西から西の空に1等星ほどの明るさで見え、午後9時頃には沈んでいきます。
木星は、年の前半が見ごろとなります。特に4月上旬には、-2.5等級ほどの明るさになるため、観測のチャンスとなります。ひときわ明るく輝いているため、ひと目でみつけることができるでしょう。このころ、木星は「おとめ座」の中にあり、11月下旬以降は「てんびん座」に移っていきます。
東京では、3月〜4月は午後7時頃に東の空に昇り、一晩中明るく輝いたのち、明け方には西の空に沈んでいきます。
2017年の土星は、あまり目立ったトピックはありませんが、環の傾きも大きく、今年後半から観測のチャンスとなります。最も明るさが増す6月中旬には、「へびつかい座」の中にいます。
東京では、6月中旬の午後7時頃に東南の空に昇り、一晩中明るく輝いたのち、明け方には西の空に沈んでいきます。近くで赤く輝くさそり座のアンタレスとの対比が美しいでしょう。
型番 | RXA237 | RXA125 |
---|---|---|
適正倍率 | 60倍 | 76倍 |
最高倍率 | 210倍 | 152倍 |
有効径 | 60mm | 76mm |
焦点距離 | 700mm | 300mm |
口径比 | F11.7 | F4 |
集光力 | 73.5倍 | 118倍 |
分解能 | 2.36秒 | 1.52秒 |
極限等級 | 10.67等星 | 11.9等星 |
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