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この夏、大接近した火星は見ましたか?
わたしたちの太陽系(たいようけい)には、火星の他にもたくさんの惑星(わくせい)があります。 秋から冬にかけて、木星や土星もきれいに見えるようになってきます。火星の兄弟たちのすがたも観察してみましょう。
火星とどのようにちがって見えるかな?
私たちが暮らしている地球は、約365日をかけて太陽のまわりを1まわりしています(公転(こうてん)と呼びます)。 地球のほかにも、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、(冥王星)などの惑星(わくせい)と呼ばれる天体が
太陽のまわりをまわっています。
惑星の中から天体望遠鏡での観測におすすめの天体をいくつかご紹介します。
※「冥王星(めいおうせい)」は1930年の発見以来「惑星」に分類されていましたが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で「惑星」の定義から外されました。このため、太陽系の惑星は9個から8個に減ることとなりました。
詳しくはこちら(はじめよう!惑星探検2006)
火星は地球の1つ外側をまわっていて、大きさは地球の半分ほどの赤い惑星です。火星はおよそ2年2ヶ月ごとに地球に接近し、
およそ15年、79年ごとにさらに接近する大接近をくり返します。
今年8月の大接近は5万7千年に1度の非常に条件の良い大接近であったため、たいへん話題になりました。
8月27日の大接近をすぎて、火星のみかけの大きさと明るさは次第に小さくなってきます。
今年いっぱいは、南の空に赤くかがやく火星を肉眼で見つけることができるでしょう。
天体望遠鏡で火星を観察すると、火星の南極(なんきょく)と北極(ほっきょく)にあたるところに白く輝く部分を見つけることができます。
これは、極冠(きょっかん)と呼ばれる氷の固まりのようなもので、見る時期によってその大きさが変わっていくことが分かります。
火星にも地球のような季節の変化があり、気温の上昇などによって氷が溶けて大きさが変わるようです。
火星の大接近情報については、こちらをご覧ください。
11月中旬の東京では、火星は午後7時頃には南の空高く輝いています。その後、だんだんと高度を下げ、
午前0時頃には西の地平線に沈んでしまいます。
太陽系でもっとも大きな木星は、直径が地球の11倍もあります。あつい雲がうずをまきながらおおっていて、天体望遠鏡でのぞくと大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる赤い目玉のような巨大なうずを見ることができます。木星は、そのほとんどがガスでおおわれています。
木星のまわりにはたくさんの衛星(えいせい)とよばれる小さな天体がまわっていて、大きな木星といくつもの小さな衛星がきれいに並んで
見えます。17世紀にイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの大きな衛星「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」
の他に、50個をこえる衛星が発見され、毎年その数が増え続けています。
木星は10月〜12月にかけて観測しやすくなってきます。しし座の中をマイナス2等の明るさで移動し、火星より目立つ存在となります。
この時期は、6年に一度の木星の赤道面(せきどうめん)を真横から観ることができる時期となり、一直線に並ぶガリレオ衛星を観測する
チャンスです。この時期は、ある衛星が他の衛星と重なって隠してしまう「衛星食(えいせいしょく)」を観ることができます。
11月中旬の東京では、木星は深夜0時頃に東の空に「しし座」とともに昇ってきます。
その後、明け方まで東から東南の空で観測することができます。月日が進むにつれて、昇る時間は早くなってきます。
土星はドーナツのような形をした環(わ)を持っていることで有名です。
天体望遠鏡でのぞくと、すきとおったようにかがやくきれいな環を見ることができます。
土星の環は、小さな氷やチリがうすく集まって環のようにみえるもので、環の真ん中から外側にむけていくつかの帯(おび)に分かれています。帯と帯の間にはすきまがあり、すきまの部分だけが黒いすじとなって見えます。もっとも大きな黒いすじは「カッシーニのすきま」と呼ばれています。
土星はおよそ15年の周期で傾きをかえるため、地球から見ると、環が見えなくなったり、逆に大きく開いて見えたりします。
現在は、環がもっとも大きく見える時期で、高度も高いため、環の中に見える「カッシーニのすきま」を天体望遠鏡で観察する絶好のチャンスです。
11月中旬は、ふたご座の中をマイナス0等ほどの明るさで移動していきます。
東京では、土星は午後10時頃に東の空に「ふたご座」とともに昇ってきます。
その後、明け方まで東から南の空で観測することができます。月日が進むにつれて、昇る時間は早くなってきます。