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2005年も惑星(わくせい)の話題が多い年。
2003年に大接近して話題になった火星も2年2ヶ月ぶりに再接近します。ここでは、今年後半にかけて観測しやすくなる順に各惑星をご紹介していきます。
火星や木星、土星の美しいすがたを、ぜひ、天体望遠鏡でご覧ください。
私たちが暮らしている地球は、約365日をかけて太陽のまわりを1まわりしています(公転(こうてん)と呼びます)。 地球のほかにも、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、(冥王星)などの惑星(わくせい)と呼ばれる天体が
太陽のまわりをまわっています。
今回は、惑星の中から天体望遠鏡での観測におすすめの火星、木星、土星をご紹介します。
※「冥王星(めいおうせい)」は1930年の発見以来「惑星」に分類されていましたが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で「惑星」の定義から外されました。このため、太陽系の惑星は9個から8個に減ることとなりました。
詳しくはこちら(はじめよう!惑星探検2006)
太陽系でもっとも大きな木星は、直径が地球の11倍もあります。あつい雲がうずをまきながらおおっていて、天体望遠鏡でのぞくと大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる赤い目玉のような巨大なうずを見ることができます。木星は、そのほとんどがガスでおおわれています。
木星のまわりにはたくさんの衛星(えいせい)とよばれる小さな天体がまわっていて、大きな木星といくつもの小さな衛星がきれいに並んで 見えます。17世紀にイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの大きな衛星「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」 の他に、50個をこえる衛星が発見され、毎年その数が増え続けています。
今年前半は木星観測にはピッタリの時期で、ひときわ明るく輝いているため、ひと目でみつけることができるでしょう。
5月中旬には木星は「おとめ座」の中にあり、東京では午後10時ごろに南の空高く輝いて見えます。このころの木星の明るさはマイナス2.4等級ほどです。6月16日には月と木星が並んで美しい光景を見ることができます。
その後、木星はしだいに沈む時間が早くなり、8月中旬には午後8時頃には西の空に沈んでしまいます。夏休みには、できるだけ早めに木星を観測しましょう。次のチャンスは来年4月頃からとなります。
火星は地球の1つ外側をまわっていて、大きさは地球の半分ほどの赤い惑星です。2003年8月の大接近は5万7千年に1度の非常に条件の良い大接近であり、夏休みと重なったこともあり、たいへん話題になりました。
2003年の火星大接近情報については、こちらをご覧ください。
その火星はおよそ2年2ヶ月ごとに地球に接近するため、今年の10月30日に再び接近します。8月下旬から次第に大きく明るくなっていくので、ぜひ、天体望遠鏡で観測してください。2003年の超大接近にはかないませんが、それでも接近時の明るさはマイナス2.4等級ほどの明るさになると予測されています。
天体望遠鏡で火星を観察すると、火星の南極(なんきょく)と北極(ほっきょく)にあたるところに白く輝く部分を見つけることができます。 これは、極冠(きょっかん)と呼ばれる氷の固まりのようなもので、見る時期によってその大きさが変わっていくことが分かります。 火星にも地球のような季節の変化があり、気温の上昇などによって氷が溶けて大きさが変わるようです。
8月下旬の東京では、火星は午後9時ごろに東の空からおひつじ座と一緒にのぼります。観測しやすい高さになるには深夜になってしまいますが、10月の接近に向けて次第にのぼる時間が早くなり、観測しやすくなってきます。
最接近となる10月30日には、午後6時ごろに登り深夜0時ごろに南中します。今年の接近は2003年の時ほど好条件ではありませんが、ほぼ同じぐらいの明るさ、大きさで観測することができますので、前回見逃した方は、ぜひご覧ください。
土星はドーナツのような形をした環(わ)を持っていることで有名です。
天体望遠鏡でのぞくと、すきとおったようにかがやくきれいな環を見ることができます。
1997年に打ち上げられた土星探査機(どせいたんさき)「カッシーニ」が、昨年7月に土星の周回軌道(しゅうかいきどう)に乗り、土星の様々な写真やデータを送り続けています。
今年に入ってもたくさんの新発見が続いていて、2005年に一番話題となっている惑星が土星と言えるでしょう。
土星の環は、小さな氷やチリがうすく集まって環のようにみえるもので、環の真ん中から外側にむけていくつかの帯(おび)に分かれています。帯と帯の間にはすきまがあり、すきまの部分だけが黒いすじとなって見えます。もっとも大きな黒いすじは「カッシーニのすきま」と呼ばれています。
「土星の衛星12個発見!」これは5月6日のニュースの見出しです。土星のまわりにも木星のように大小数多くの衛星(えいせい)がまわっています。今まで見つかっていた土星の衛星は34個。この発見でいっきに46個の衛星が見つかったことになります。新しい衛星を見つけたのは米ハワイ大のチームで、マウナケア山頂にある日本の「すばる望遠鏡」を使って見つけたそうです。その3日後、今度は土星探査機「カッシーニ」も新しい衛星を見つけ、全部で47個になるなど新しい発見が続いています。「カッシーニ」は、土星の衛星でもっとも大きな「タイタン」の調査も続けており、さまざまな発見や謎が見つかっています。
今一番ホットな土星は、5月中旬〜6月中旬までが今年前半の観測のラストチャンスとなっています。現在、土星は「ふたご座」の中にいて徐々に「かに座」へ移っていきます。明るさは0.2等級ほどです。東京では、6月中旬の午後8時頃には西の空へ沈んでしまいます。
今年後半の観測チャンスは12月頃からとなります。