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2005年7月26午前10時39分(日本時間同午後11時39分)に、日本人宇宙飛行士 野口聡一(のぐちそういち)さんを乗せたスペースシャトル「ディスカバリー号」が打ち上げられました。宇宙滞在の間、野口さんによる船外活動をはじめとした様々なミッションが行われ、8月9日に無事帰還しました。
2003年2月の「コロンビア号」の空中分解という悲しい事故のあと、始めて打ち上げられるスペースシャトルとして注目されましたが、安全面で課題が残る結果となったことは残念です。
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「スペースシャトル」は、宇宙研究や国際宇宙ステーション建設に向けて、アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した宇宙船です。人間が乗り込んで、くりかえし何度も使えるようになっていて、1981年の最初の打ち上げから110回以上も地球と宇宙の間を行ったり来たりしています。 A オービタスペースシャトル本体。ロケットで打ち上げられた後、地球をまわり、ふたたび大気圏(たいきけん)に突入して返ってきます。グライダーのように空を飛べるようになっています。胴体には、ペイロードベイと呼ばれる貨物室があり、ロボットアームや実験装置、衛星などが積むことができます。 B 外部燃料タンクロケットが使う燃料を積んでいます。燃料には液体水素(えきたいすいそ)と液体酸素(えきたいさんそ)が使われます。打上げ後、燃料がなくなるとオービタから切り離され、バラバラに分解して海へ落下します。 C 個体ロケットブースタ両側に1本ずつ取り付けられた固体ロケットブースタがオービタを宇宙まで運びます。打上げから約2分間で切り離され海に落下します。海に落ちた後、回収されて何回も使うことができます。 |
| オービタの名前 | 初飛行 | 備考 |
|---|---|---|
| コロンビア | 1981年4月 | 最初のスペースシャトル。女性宇宙飛行士 向井千秋(むかいちあき)さんや日本人で始めて船外活動をした土井隆雄(どいたかお)さんが乗り込みました。2003年の大気圏突入時に空中分解、墜落してしまいました。 |
| チャレンジャー | 1983年10月 | 1986年の打ち上げ直後に爆発、墜落してしまいました。 |
| ディスカバリー | 1984年8月 | 2005年7月に野口聡一さんを乗せて打ち上げ予定です。向井千秋(むかいちあき)さんや若田光一(わかたこういち)さんも乗り込みました。 |
| アトランティス | 1985年10月 | 1995年6月、旧ソビエト連邦の宇宙船ミールと始めてドッキングして話題となりました。 |
| エンデバー | 1992年5月 | 日本人初の宇宙飛行士として毛利衛(もうりまもる)さん、ロボットアームで人工衛星をつかまえた若田光一(わかたこういち)さんが乗り込みました。 |
| エンタープライズ | ー | 着陸などの試験用のため、宇宙へは行けません。 |
今回打ち上げられるディスカバリー号のミッション(任務:にんむ)は、「STS-114ミッション」という名前で呼ばれています。コロンビア号が最初に行ったミッション「STS-1ミッション」から数えても、20数年の間にたくさんのミッションがあったことが分かりますね。
「STS-114ミッション」は、コロンビア号の事故後初めてのミッションとなるため、スペースシャトルの安全性に関して開発されたいろいろな方法などを試したり調べたりします。 他にも、国際宇宙ステーションの組み立てや、食糧・消耗品などを補給します。野口聡一さんもオービタから宇宙へ出て、国際宇宙ステーションの組み立て作業を行う予定です。
「STS-114ミッション」の詳しい紹介は、以下のホームページをご覧ください。
スペースシャトルや人工衛星、国際宇宙ステーションは地上からも見えるって知ってました?
スペースシャトルは、地上から高さ約200〜600キロメートルの宇宙空間を時速約2万8千キロメートルの速さで飛んでいます。約90分で地球を1周してしまうそうです。(速さは地上からの高さによって変わります)
スペースシャトルの大きさは中型の飛行機と同じぐらいの全長約37メートル。
地上から200キロメートルも離れたところから見るわけですから、見えるとは言っても、形や色まではっきり見えるわけでは無く、太陽の光を反射してまるで星のように輝いて見えるのです。
スペースシャトルは、地球のまわりを高速でまわっているので、地上から見ると、明るい星が夜空を一直線に横切るように移動していくように見えます。
地球をまわる軌道(きどう)によっては、夕方や朝方の低い空に1等星ほどの明るさで移動していく姿を肉眼でも観察することができます。あらかじめ、時間と場所が分かれば双眼鏡などでも見つけることができるでしょう。
スペースシャトルから宇宙や地球を見たら、いったいどんなふうに見えるのでしょう。
スペースシャトルから宇宙を見ると、私たちが地上から見るよりたくさんの星々を、とてもハッキリと見ることができるそうです。地上からは空気の層や小さなチリなどによる反射や街の明かりなどの影響で、目にすることができる星の明るさや数には限りがありますが、宇宙空間ではジャマするものが少ないために、より暗い星まで見ることができます。このため、天体望遠鏡を宇宙空間に持っていって観測するということも行われています。
この機会に天体望遠鏡で、はるか宇宙の彼方をのぞいてみましょう。
では、スペースシャトルから私たちの地球を見たらどうでしょう。実際に宇宙へ行った宇宙飛行士が必ずと言っていいほど「地球は青くて美しい」という感想を話しています。実際に目で見るには今のところ宇宙飛行士になるしかありませんが、宇宙から人工衛星で撮影した写真を使って作られた地球儀(NASA衛星写真地球儀)もあるので、宇宙飛行士を夢見て地球儀をながめてみるのはいかが。