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2012年は、3つの「金」に注目!
金環日食や金星の日面通過、金星食など、太陽と金星に関する天文現象が目白押し。
ここでは、今年の目玉イベント「金環日食」の話題も交え、今年話題の惑星をご紹介していきます。金星や木星、最接近する火星の美しいすがたを、ぜひ、天体望遠鏡でご覧ください。

2012年5月21日に、「日食」が見られます。しかも、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で「金環日食」を見ることができます。
その他の地域では、太陽の一部が欠ける「部分日食」となります。お天気に恵まれると良いですね。
「日食」は、地球と太陽の間に月が入り、太陽がさえぎられて見える現象です。「金環日食」とは、太陽より一回り小さい月の影によって、太陽が細いリング状に見える現象です。
「金環日食」となる地域は非常に限られるため、とても貴重な現象です。ちなみに、前回の日本で観測できた金環日食は、1987年9月23日(沖縄本島など)、次回は、2030年6月1日(北海道)となります。
金環日食の場合は、皆既日食のようにコロナやプロミネンスが見えたり、星が見えるほどに暗くなったりはしませんが、太陽がリング状に見え、曇りのときのようにあたりが薄暗くなる様子を観察することができます。

太陽を直接見ることはとても危険です。日食の観察には専用の「日食グラス」を必ず使用しましょう。
「月食」は、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月をおおいかくす現象で、月全体が影の中に入ってしまう場合を「皆既月食」、一部分だけが入る場合を「部分月食」と呼んでいます。今年は6月4日に全国で「部分月食」を見ることができます。
今年は6月4日には全国で月の約1/3が欠ける「部分月食」を見ることができます。月の出前後の18時59分頃から欠け始め、21時頃まで続きます。西日本では月が欠けた状態で昇ってきます。
今年は、金環日食、金星の日面通過、金星食と続けて天文現象が見られるチャンスです。早めに準備して自由研究としてまとめてみましょう。
私たちが暮らしている地球は、約365日をかけて太陽のまわりを1まわりしています(公転(こうてん)と呼びます)。 地球のほかにも、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星などの惑星(わくせい)と呼ばれる天体が
太陽のまわりをまわっています。
冥王星(めいおうせい)は1930年の発見以来「惑星」に分類されていましたが、2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で「惑星」の定義から外されました。このため、太陽系の惑星は9個から8個に減ることとなりました。
今回は、惑星の中から天体望遠鏡での観測におすすめの金星、火星、土星、木星をご紹介します。
「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれ親しまれている金星は、太陽に2番目に近い惑星です。地球より太陽に近い軌道を回るため内惑星(ないわくせい)とも呼ばれ、月のように満ち欠けをします。
金星は地球より少し小さい惑星で、表面を二酸化炭素や硫化物でできた厚い雲で覆われています。地表は400度をこえる灼熱地獄(しゃくねつじごく)で、太陽系でもっとも熱いといわれています。
2010年5月、日本で「PLANET-C」と呼ばれる金星探査プロジェクトの探査機「あかつき」が打ち上げられ、12月に金星の周回軌道に乗る予定でしたが、残念ながら予期せぬトラブルにより失敗に終わりました。
6月6日に、天文現象の一大イベントである「日面通過(にちめんつうか)」が見られます。
日面通過とは、惑星が太陽と地球の間を横切る現象で、今回は太陽の前を金星が黒い点となって横切る姿を日本でも観察することができます。次に日本で観察できるのは105年後になる貴重な現象ですので、お見逃しなく!
東京では午前7時9分頃に金星が太陽の前にさしかかり、午後1時48分頃に抜けていきます。日食グラスや天体望遠鏡の太陽投影版を使って、目を痛めないように注意しながら観察しましょう。
8月14日の午前3時〜4時頃には「金星食(きんせいしょく)」が見られます。金星と地球の間に月が入って金星を隠してしまう現象で、約30分の間、明るく輝く金星が見えなくなります。金星が月に隠れる瞬間と、再び現れる瞬間を天体望遠鏡で観測してみよう!
天体望遠鏡の初心者にも月はもっとも観測しやすい天体なので、ぜひ天体望遠鏡で金星食の観測にチャレンジしてみてください。
おすすめ天体望遠鏡
金星食は、石垣島などを除きほぼ日本全国で観測できますが、地域によって食の開始・終了時間、通過位置がことなりますので、あらかじめチェックしましょう。
1月から4月にかけて「宵の明星」として日没後の西の空に、ひときわ明るく輝く金星を見ることができます。この時期の金星は高度も高く、非常に明るく輝くためすぐに見つける事ができるでしょう。この時期は、金星の見掛けの大きさが増し、天体望遠鏡では金星の満ち欠けを見ることができます。観測の絶好機となりますので、ぜひ、天体望遠鏡で観察しましょう。
東京では、1月〜6月にかけておひつじ座からおうし座へと移り、日没後に見える時間も少なくなっていきます。7月下旬以降は、「明けの明星」として日の出前の東の空に見えるようになります。
火星は地球の1つ外側をまわっていて、大きさは地球の半分ほどの赤い惑星です。2003年8月の大接近は5万7千年に1度の非常に条件の良い大接近であり、夏休みと重なったこともあり、たいへん話題になりました。
2003年の火星大接近情報については、こちらをご覧ください。
その火星はおよそ2年2ヶ月ごとに地球に接近するため、今年の3月6日に地球に最接近します。今回の接近は、地球からの距離が約1億Kmとなる小接近ですが、マイナス1.3等星ほどの明るさとなっていますので、火星観測には絶好のチャンスです。
天体望遠鏡で火星を観察すると、火星の南極(なんきょく)と北極(ほっきょく)にあたるところに白く輝く部分を見つけることができます。 これは、極冠(きょっかん)と呼ばれる氷の固まりのようなもので、見る時期によってその大きさが変わっていくことが分かります。 火星にも地球のような季節の変化があり、気温の上昇などによって氷が溶けて大きさが変わるようです。
1月25日の「留(りゅう)」の頃は、マイナス0.4等ほどの明るさで赤く輝く火星を見つけることができるでしょう。この頃、火星は「おとめ座」と「しし座」の間にあります。
火星が最接近となる3月6日頃、東京では、午後8時頃に南東の空、しし座の下に明るく輝く火星を見ることができます。この頃の火星はマイナス1等級ほどの明るさなので、直ぐに見つけることができるでしょう。ぜひ、赤い惑星、火星を天体望遠鏡で観測しましょう。
土星はドーナツのような形をした環(わ)を持っていることで有名です。
天体望遠鏡でのぞくと、すきとおったようにかがやくきれいな環を見ることができます。
1997年に打ち上げられた土星探査機(どせいたんさき)「カッシーニ」が、2004年7月に土星の周回軌道(しゅうかいきどう)に乗り、土星の様々な写真やデータを送り続けています。
土星の環は、小さな氷やチリがうすく集まって環のようにみえるもので、環の真ん中から外側にむけていくつかの帯(おび)に分かれています。帯と帯の間にはすきまがあり、すきまの部分だけが黒いすじとなって見えます。もっとも大きな黒いすじは「カッシーニのすきま」と呼ばれています。
土星の環は、地球から見える角度が少しずつ変わっていきます。2009年はちょうど土星の環を真横から見るようになるので、非常に薄い環は、望遠鏡を使っても見えなくなってしまうという現象が起き、話題となりました。
土星は、4月〜7月にかけて観測のチャンスとなります。このころ、土星は「おとめ座」にいて、「おとめ座」の1等星スピカと並んで見ることができます。近くには火星の姿を見ることができます。
東京では、4月上旬の午後7時過ぎに東の空から昇り、一晩中明るく輝いたのち、明け方には西の空に沈んでいきます。
太陽系でもっとも大きな木星は、直径が地球の11倍もあります。あつい雲がうずをまきながらおおっていて、天体望遠鏡でのぞくと大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる赤い目玉のような巨大なうずを見ることができます。木星は、そのほとんどがガスでおおわれています。 昨年は、大赤斑の他に新たに中赤斑も見られるようになり、話題となりました。
木星のまわりにはたくさんの衛星(えいせい)とよばれる小さな天体がまわっていて、大きな木星といくつもの小さな衛星がきれいに並んで 見えます。17世紀にイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの大きな衛星「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」 の他に、50個をこえる衛星が発見され、毎年その数が増え続けています。
土星は、2月頃までが観測のチャンスとなります。ひときわ明るく輝いているため、ひと目でみつけることができるでしょう。このころ、木星は「おひつじ座」〜「うお座」の近くにあります。
東京では、1月下旬の午後7時頃には南の空高くにあり、午後11時過ぎには西の空に沈んでいきます。
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