かみのけ座 Coma Berenices

かみのけ座について

かみのけ座（髪の毛座）は、星団を髪の毛の束に見立てた春の星座です。
明るい星を結んで形を作る星座とは違うめずらしい星座です。ラテン語の学名Coma Berenices（ベレニケの髪の毛）は、プトレマイオス王朝の王プトレマイオス三世の王妃ベレニケに由来しています。

かみのけ座には、渦巻き銀河として有名なNGC4565をはじめとする多くの銀河が集まったかみのけ座銀河団があることでも知られています。

かみのけ座にまつわる神話

ギリシャ神話では、古代エジプトのベレニケ王妃の髪の毛と言われています。

王妃が、夫が戦場から無事に戻ったならば、美しい自分の髪を愛と美の女神アフロディーテに捧げると誓いました。夫は無事に戻り、女神の神殿に供えた髪が空に上げられ星座になったと言われています。

かみのけ座の姿（見え方・星図）

かみのけ座はどんな形をしているのでしょうか。星空の中でどのように見えるのでしょうか。
イラストや星図を見ながら調べてみましょう。

かみのけ座の見つけ方

かみのけ座の季節は春。5月下旬の午後8時頃には南の空80°ほどの高さに昇り、見ごろを迎えます。
天頂から少し南、うしかい座としし座の間に、天体望遠鏡で見るといくつかの星団が集まっているかみのけ座が見つかります。南に広がる春の大三角を目印にしても良いでしょう。

かみのけ座は暗い星の集まりで形がハッキリしていないため、肉眼で見つけるのは難しいかもしれません。

※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。

春の大曲線や春の大三角、北斗七星をガイドにした春を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

かに座 基本データデータの見方