秋の星座

秋の星座とは、北半球では主に9月〜11月頃にかけて、夜に見やすい位置にある星座です。秋の星座には、アンドロメダ座うお座おひつじ座カシオペヤ座ペガスス座ペルセウス座みずがめ座やぎ座など、よく知られる星座がたくさんあります。

秋の大四辺形を作るペガスス座とアンドロメダ座、ペルセウス座やカシオペヤ座など、神話に登場する星座たちや、12星座占いでおなじみのやぎ座、みずがめ座、うお座、おひつじ座など、秋を代表する星座が秋の夜空を彩ります。

秋の星座全天図

データ読み込み中...
秋の星座
使い方
星座線の表示/非表示を切り替えます
星座名の表示/非表示を切り替えます
星座絵の表示/非表示を切り替えます
星座領域の表示/非表示を切り替えます
季節の星座のトピックの表示/非表示を切り替えます

各星座をクリックすると、星座が領域と共に強調表示されます。さらにクリックすると星座の解説ページへ移動します。

上の全天図は、9月の午前0時頃、10月の午後10時頃、11月の午後8時頃、12月の午後6時頃に東京で見られる秋の星座です。見たい方角を向き、上の図を見上げるようにして図の方角と実際の方角を合わせると、見たい星座のだいたいの位置がわかります。

(全天図の星座をクリックすると、星座の領域が表示されます。もう1回クリックすると、星座の解説ページへ移動します)

上の図は、全天図と同じ日時に、東京で東西南北の各方向を向いたときに見える星空です。見たい星座がどの方角に見えるのかあらかじめ調べておくと良いでしょう。

10月の午後10時頃には、南の空高く秋の大四辺形が輝き、低い空には、秋の夜空では最も明るいみなみのうお座の1等星フォーマルハウトを見つける事ができます。

秋の星座一覧17件)

秋の星座一覧では、秋の星座に分類される17星座について50音順や学名順、大きさ順などで並べ替えて見ることができます。一番大きなくじら座と一番小さなこうま座とでは、約17倍もの大きさの違いがあることが分かりますね。

各星座のページでは、星座の特長や神話、見え方や見つけ方、詳しい星図などをご紹介していますので、秋の星座探しや自由研究の参考にご利用ください。

神話と秋の星座

ギリシャ神話に登場する秋の星座の主人公たちは、神々と人間がおりなす壮大なストーリーで、私たちを神話の世界に案内してくれます。秋の夜長にギリシャ神話の世界にひたってみてはいかがでしょうか?

古代ギリシャの時代、大神ゼウスにより創られた人間の世界でのお話。古代エチオピア国王ケフェウス(ケフェウス座)と王妃カシオペヤ(カシオペヤ座)は娘である王女アンドロメダ(アンドロメダ座)を、美の神よりも美しいと自慢していました。これを知った神々は怒り、思い上がった人間達をこらしめるため、王女アンドロメダを海の怪物ケートス(くじら座)の生け贄に差し出すよう要求します。

時を同じく、アルゴス国の王妃ダナエと大神ゼウスとの間に生まれたペルセウス(ペルセウス座)は、並外れた勇気と力を持つ勇者として、数々の冒険をしていました。そんな中、その顔を見た者はたちまち石になってしまうという恐ろしい魔女メドューサの退治に出かけます。見事、メドューサを退治し、メドューサの血から生まれた天馬ペガスス(ペガスス座)に乗り、故郷に帰る途中、生け贄にされそうになっているアンドロメダに出会います。

ペルセウスは、メドューサの首を持って海の怪物ケートスに立ち向かい、メドューサの力で海の怪物を石に変えてしまいます。王女アンドロメダを救った勇者ペルセウスは、王女と結ばれ、アルゴス国の国王として活躍したとも言われています。

また、この物語は、アドベンチャー映画の大作「タイタンの戦い」でも、より魅力的なお話として映画化されていますので、興味のある方は、ぜひ、映画もご覧ください。

秋の夜空をながめるのが楽しくなりますね。

秋の星座Q&A

秋の星座について、よく聞かれる質問を簡単なQ&Aにまとめました。秋の星座をより詳しく学べるよう、解説ページへのリンクもありますので、そちらもご覧下さい。

秋の有名な星座は?

秋の代表的な星座は何と言ってもペガスス座アンドロメダ座でしょう。

この2つの星座にある4つの星から作られる四角形は秋の大四辺形と呼ばれます。他にも、秋の夜空にはペルセウス座くじら座など、ギリシャ神話の冒険物語に登場するたくさんの星座たちが輝き、とても賑やかです。

秋の星座で一番大きな星座は?

くじら座

秋の星座で一番大きな星座はくじら座です。

くじら座(1,231.411平方度)は、全天88星座の中で4番目に大きな星座で、最も小さなみなみじゅうじ座(68.447平方度)の約18倍の大きさです。うお座のリボンの結び目の先に横たわる大きな星座ですが、暗い星で形作られるため、見つけるのは難しいかもしれません。

秋の星座で一番明るい星は?

秋の星座を作る星の中で一番明るい星は、みなみのうお座α星フォーマルハウトです。

見かけ等級が1.16等級で、全天に21個ある1等星の中では18番目の明るさとなります(ケンタウルスα星を合成等級とした場合)。1等星はフォーマルハウトのみで、星座の数が多い割には明るい星が少ないのが秋の星座の特徴です。

秋の星座の見つけ方は?

秋の大四辺形

秋の星座を見つけるには、まず、ペガスス座秋の大四辺形)の星の並びを探す事から始めます。

ペガスス座の胴体にあたる4つの星を結んでできる大きな四角形は秋の大四辺形と呼ばれ、秋の星座のガイド役ともなっています。

秋の大四辺形のまわりには、物語の登場人物の星座が並んでいるので、探してみましょう。

9月、10月、11月に見られる星座は?

9月上旬の夜8時頃は、夏の星座と秋の星座が半分づつ昇っており、その後、深夜にかけて秋の星座が南の空に高く昇っていきます。

季節が進むと、秋の星座が昇る時刻はどんどん早くなり、11月上旬の夜8時頃には南の空高く秋の大四辺形が輝きます。11月下旬の明け方には、秋の星座の多くは地平線に沈んでしまいます。

秋に見えない星座は?

秋に見やすくなる星座をご紹介してきましたが、では、秋に見られない星座とはどんな星座でしょう?

この時期に、地球から見て太陽と同じ方向にある星座は、日中に昇っているため夜間は見ることができません。9月から11月にかけて、太陽はしし座からおとめ座てんびん座さそり座へと移っていくため、これらの星座の周りにある星座は夜間に見ることができないか、夜明け前や日没後の短い時間しか見ることができません。

これらの星座を見て何か気が付きませんか?
そう、12星座占いの誕生星座ですね。誕生日の夜には自分の誕生星座が見られないのは、日中に昇っているからなのです。

秋の星座全天星図

秋の星座の星図各種(クリックで大きな画像を開きます)をご用意しました。星座の学習にお役立てください。

四季の星座早見表(全天図)が入った88星座図鑑オリジナル「天体観測ノート(PDF)」を制作しました。ノートをダウンロードして印刷し、秋の星座観察、自由研究にご利用ください。

×

画像のご利用について

下記の対象・利用条件にご同意いただける場合のみ、本画像の転載を許諾致します。
詳しくはこちらをお読み下さい

許諾対象

公共機関、教育機関を含む非営利団体、個人

許諾条件

  1. 非営利目的でのご利用に限ります
  2. ご利用は1つのサイト(冊子)に付き3点までと致します
  3. 画像内のクレジットは削除できません
  4. リサイズ以外の加工はできません
  5. 画像の近くに下記のクレジット表記およびリンクの設置が必要です
 

※利用条件外、営利目的での利用をご希望の場合は、別途、メールにてお問い合わせください。