みずがめ座（水瓶座）Aquarius

みずがめ座について

みずがめ座は、ギリシャ神話に登場する水瓶を持つ美少年ガニュメデスの姿をした秋の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、星座占いの誕生星座で知られる黄道十二星座の1つです。秋の夜に南の空に大きく広がりますが、3等星以下の暗い星が多いため見つけにくい星座です。

みずがめ座の水瓶の酒が流れ込むみなみのうお座の1等星フォーマルハウト（アラビア語で魚の口という意味）から北へ目を向けると、4つの星が小さな三ツ矢の形に並んでいます。ここが水瓶の口にあたり、みずがめ座の目印になっています。

暗い星が多いみずがめ座ですが、α星にはアラビア語でサダルメリク（王の幸せ）、β星にはサダルスウド（幸運中の幸運）、γ星にはサダクビア（テントの幸せ）という縁起の良い名が付けられているので、幸運の星を探してみてはいかがですか。

みずがめ座には、放射点がみずがめ座の中にある2つの流星群、みずがめ座η流星群とみずがめ座δ流星群があります。

西洋占星術では、1/20～2/18生まれが水瓶座となります。

みずがめ座にまつわる神話

ギリシャ神話では、大神ゼウスがお酒のお酌をさせるためにさらってきた美少年ガニュメデスが星座になったと言われています。

オリュンポスの神々は、毎日のように酒や踊りを楽しむ宴会をしていました。神々に不老不死の酒ネクタールをつぐ給仕役は青春の女神ヘベが担っていました。ゼウスの娘でもあるヘベは、大変美しい女性で神々から愛されていましたが、ヘルクレス（ヘルクレス座）と結婚するために、この仕事を辞めてしまいました。

新しい給仕役が必要になったため、ゼウスは鷲（わし座）に姿を変えて地上に探しに行きました。トロイアの地で女神たちにも引けを取らない美しい少年ガニュメデスを見つけたゼウスは、鋭い爪の付いた脚でガニュメデスを捕まえ、天上まで連れさってしまいました。

天上に着いたガニュメデスは、ゼウスの言うとおりに給仕役になる代わりに、永遠の若さと美しさを手に入れ、星座として天に上げられることになりました。

こうして、水瓶から不老不死の酒をそそぐガニュメデスの美しい姿は、地上からも見ることができるようになったのです。水瓶からこぼれ出た不老不死の酒は、みなみのうお座の口へ流れ込んでいきます。

みずがめ座の姿（見え方・星図）

みずがめ座はどんな形をしているのでしょうか。星空の中でどのように見えるのでしょうか。
イラストや星図を見ながら調べてみましょう。

みずがめ座の見つけ方

みずがめ座の季節は秋。9月下旬の午後10時、10月下旬の午後8時頃には南の空50°ほどの高さまで昇り、見ごろとなります。

水瓶の酒が流れ込むみなみのうお座の1等星フォーマルハウトから天頂に向かって星をたどると、みずがめ座の目印となる「三ツ矢」の形に並ぶ4つの星が見つかります。複雑な形に加え、最も明るいβ星サダルスウドでも3等星であり、暗い星が多く見つけにくいかもしれません。

黄道十二星座であるみずがめ座は、黄道に沿って東にうお座、西にやぎ座が並びます。

※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。

秋の大四辺形をガイドにした、みずがめ座の見つけ方、秋を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

誕生日にみずがめ座は見える？

星座占いの水瓶座（みずがめ座）の誕生日となる1月〜2月は、みずがめ座は地球から見て太陽がある方向にあるため、空の中を太陽と一緒に移動します。このため、星座が昇っているのは昼間となるため基本的には見る事ができません。

しかし、誕生星座と実際の星座の位置がズレているため、日没後の1時間ほどは西の空低くにみずがめ座を見つけることができます。

みずがめ座 基本データデータの見方