1年を締めくくる流星群の1つ「こぐま座流星群」は、12月下旬に活発となり、2024年12月22日午後7時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大の時刻には月明かりの影響が無いため、観観測には比較的良い条件となります。

月が昇る前の22日午後7時〜11時頃までが観測のチャンスですが、1時間に数個程度となるでしょう。今年最後の流星群となりますので、防寒対策をしっかりと行って流れ星を見つけましょう。

こぐま座流星群について

こぐま座流星群は、放射点こぐま座β星付近にある流星群です。
12月下旬に活発になり、12月22日頃に極大となります(年により異なります)。天の北極の近くに放射点があるため、一晩中見ることができる流星群です。この流星群の母彗星は、タットル彗星です。

1時間に数個ほどの流星が見られるだけで、見られない年もあります。反対に、急に活発になる年もあるようです。

基本データデータの見方

こぐま座流星群と放射点
図:こぐま座流星群と放射点
表:こぐま座流星群データ
和名こぐま座流星群
学名Ursids (015 URS)
出現期間12月17日~12月26日(IMO)
極大日12月22日19時(2024年)
放射点赤経:14h28m0s 赤緯:+74.8°
星座こぐま座
母天体タットル彗星 (8P/Tuttle)
ZHR10
出現数1時間に5~10個
速さ中(32Km/秒)
  • 2024年
  • 2023年

こぐま座流星群 2024年12月22日に極大

こぐま座流星群は、12月17日〜26日にかけて活発となり、12月22日午後7時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大が夜で、夜半前までは月が沈んでいるため、観測には比較的良い条件となります。月が昇った後は月明かりが邪魔になるので、22日午後7時〜11時頃までが見頃となるでしょう。

月が昇った後も北の方角にある放射点の高度がどんどん高くなっていくので、月を背にしてできるだけ空全体に目を向ける事で、1時間に数個程度の流星が見られるかもしれません。

東京では、放射点が一晩中昇っていますが、高度はあまり高くありません。下弦の月(月齢22前後)が午後11時半頃に昇り、月明かりが邪魔になります。極大となる午後7時頃から月が昇る前までが観測のチャンスとなります。

こぐま座流星群 2023年12月23日に極大

こぐま座流星群は、12月17日〜26日にかけて活発となり、12月23日午後1時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大が日中で、満月に向かう明るい月が午前3時前まで昇っているため、観測にはあまり良い条件とは言えません。月が沈んだ後は、放射点の高度も高くなってくるので、1時間に数個程度の流星が見られるかもしれません。

東京では、放射点が一晩中昇っていますが、高度はあまり高くありません。満月に向かう明るい月(月齢10前後)が23日午前3時前まで昇っており、月明かりが邪魔になります、月が沈んだ午前3時〜未明までが観測のチャンスとなります。

こぐま座流星群 観測のポイント

こぐま座流星群は、放射点が北極星の近くにある見やすい流星群ですが、出現数が少ないため、観測には根気が必要かも知れません。流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、北の空全体を眺めるのがポイント。街灯などの光が邪魔にならない場所を選び、目を慣らすために暗い場所で15分ほど待ってから、広い範囲の空を見上げるようにしましょう。

木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。

冬の流星群ですので、寒さ対策をしっかり行って、1年で最後の流星群を楽しみましょう。

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