2024年8月10日のスピカ食
2024年8月10日の午後8時過ぎ、西南西の空で、おとめ座α星スピカ(1.0等級)が上弦に向かう細い月(月齢6前後)にかくれるスピカ食が見られます。
食が見られる北側の境界線が東北北部を横切るため、残念ながら北海道、東北北部では見ることができないか、境界付近でスピカの一部だけが隠れる部分食となります。月の暗部から潜入し明部から出現となり、潜入から出現までの時間は多くの地域で30分前後となります。
日没後の暗い空での現象となりますが、西の地域では日没後1時間程度のため薄明が残るかもしれません。
潜入時の月の高度は東京で約10°、福岡で19°、那覇で25°と、西の地域の方が高く見やすくなりますが、出現時には高度が低くなりますので、西南西の空が開けた場所を選んで観測しましょう。
東京では、午後6時36分に日の入りとなり、次第に空が暗くなっていきます。午後8時25分に、西南西の空10°ほどの低い空にある月にスピカが左上から潜入します。潜入から26分後の午後8時51分に5°まで沈んだ月の右上から出現となります。その後30分ほどで月が沈みます。
この次期、南の空高く、夏の大三角が輝いています。