スーパームーンとは
1年のうちで地球と月が最も近づき、見かけの大きさが最も大きくなる満月または新月をスーパームーンと呼んでいます。特に大きく明るく見える満月のスーパームーンは世界中で話題となります。スーパームーンは天文用語ではなく、俗称としてこう呼ばれています。
スーパームーンは、ほぼ毎年1回見ることができますが、月が地球に最も近づくタイミングと満月になるタイミングには差があるため、2つのタイミングが合う条件の良いスーパームーン(エクストラスーパームーン)はおよそ18年に1度しか見ることができません。

月は地球のまわりを楕円を描きながら回っています。このため、月と地球の距離は約35万〜41万キロメートルの間で近づいたり離れたりしています。最も近づく場所を近地点、最も離れた場所を遠地点と呼びます。近地点の時刻に最も近い満月(または新月)がスーパームーンと呼ばれます。

2011年のスーパームーンは、月が最も離れたときと比べ、満月の大きさが14%も大きく、明るさが30%も明るく見えました(アメリカ航空宇宙局発表)。
- 2026年
- 2025年
2026年のスーパームーンは12月24日
2026年のスーパームーンは12月24日の満月で、2026年で最も月が地球に近づく満月となります。
満月になる時間は午前10時28分の予想で、地球と月の距離が約35.674万キロメートル(地心距離)となります。視直径が約33.2分となり、2026年で最も月が遠ざかる5月31日の満月と比べ約13%大きく見えます。月が近地点を通過するのが、満月から7時間ほど過ぎた24日午後5時31分頃(距離約35.649万Km)になると予想されています。
残念ながら満月が日中になってしまいますが、夕方にかけて徐々に地球に近づいてきますので、24日の夕方から25日未明の大きくなった月を眺めてみてはいかがですか?
天文用語ではありませんが、北アメリカの先住民の間では、12月の満月をコールドムーン(本格的な冬の寒さが訪れる季節の月)と呼んで季節の目安にしていました。
月の呼び名にはいろいろありますね。
東京では、24日午後4時30分過ぎに、日没とほぼ同時に満月を少し過ぎた月(月齢15.1)がふたご座と共に昇ってきます。近地点となる午後5時31分頃には約9°の低い位置にありますが、その後は南の空に向かって徐々に高度を上げていき、一晩中スーパームーンを楽しむことができます。
2025年のスーパームーンは11月5日
2025年のスーパームーンは11月5日夜の満月で、2025年で最も月が地球に近づく満月となります。
満月になる時間は午後10時19分の予想で、地球と月の距離が約35.698万キロメートル(地心距離)となります。視直径が約33.5分となり、2025年で最も月が遠ざかる4月13日の満月と比べ約14%大きく見えます。月が近地点を通過するのが、満月を少し過ぎた6日午前7時46分頃(距離約35.683万Km)になると予想されています。
月が一晩中昇っており、スーパームーンの観察にはとても良い条件ですので、5日夜遅くから6日未明の大きくなった月を眺めてみてはいかがですか?
天文用語ではありませんが、北アメリカの先住民の間では、11月の満月をビーバームーン(動物のビーバーが巣作りする月)と呼んで季節の目安にしていました。
月の呼び名にはいろいろありますね。
東京では、まだ明るい5日の午後4時頃に、東北の空におひつじ座と共に月齢14.5の月が昇ってきます。少しづつ高度を上げていき、満月となる午後10時19分頃には約70°の高さまで昇ります。その後は西の空に向かって徐々に高度を下げていきますが、一晩中スーパームーンを楽しむことができます。