やぎ座α流星群 2023年7月30日に極大

やぎ座α流星群は、7月3日〜8月15日にかけて活発となり、7月30日頃に極大となる予想です。7月29日の日の入り時には既に満月前の明るい月(月齢11前後)が昇っており、放射点の高さも低いため、夜半過ぎまではあまり良い条件ではありません。月が沈む午前1時半以降は、月明かりの影響も無く、観測には良い条件となります。

この時期は、他にもみずがめ座δ流星群など複数の流星群が活発となり、やぎ座α流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に20個ほどの流星が見られます。

東京では、7月29日午後6時頃に放射点が東南東の空に昇り、その後次第に高度を上げていき、午前0時頃に南の空45°ほどの高さまで昇ります。放射点の位置はあまり高く無く、月明かりが邪魔になります。月が沈む午前1時半〜3時頃が観測のチャンスとなります。

放射点が昇って2時間ほどした午後8時頃には土星が、午後11時頃には明るい木星が昇り、夏の夜空に美しい姿を見せてくれます。

やぎ座α流星群 2022年7月30日に極大

2022年のやぎ座α流星群は、7月30日頃に極大となる予想です。放射点の位置はあまり高くないものの、月は新月を過ぎたばかりで、夕方過ぎには沈んでしまうため、月明かりの影響も無く、観測には良い条件となります。

この時期は、他にもみずがめ座δ流星群など複数の流星群が活発となり、やぎ座α流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に20個ほどの流星が見られます。

東京では、7月29日午後6時半頃に放射点が東南東の空に昇り、その後次第に高度を上げていき、午前0時頃に南の空45°ほどの高さまで昇ります。放射点の位置はあまり高くはありませんが、月が無いため、一晩中好条件で観測することができます。放射点が最も高くなる午前0時前後が観測のチャンスとなります。

放射点が昇って1時間ほどした午後7時半頃には土星が、午後9時半頃には明るい木星が、午後11時半頃には赤い火星が昇り、夏の夜空に美しい姿を見せてくれます。

やぎ座α流星群について

やぎ座α流星群は、放射点やぎ座のα星付近にある流星群
7月上旬~8月下旬に活発になり、7月末頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群ですが、ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。火球とはマイナス3等級にもなる特に明るい流星で、爆発しながら流れるような流星が見られることもあります。

極大の時期でも1時間に数個程度の小規模な流星群で、同じ時期に極大になる流星群に、みずがめ座δ流星群があります。

基本データデータの見方

やぎ座α流星群と放射点
図:やぎ座α流星群と放射点
表:やぎ座α流星群データ
和名やぎ座α流星群
学名 α-Capricornids (001 CAP)
出現期間 7月3日~8月15日(IMO)
極大日 7月30日(2023年)
放射点 赤経:20h28m0s 赤緯:-10.2°
星座やぎ座
母天体不明
ZHR5
出現数1時間に5~10個
速さ遅い(24Km/秒)

やぎ座α流星群 観測のポイント

7月下旬は、みずがめ座δ流星群、やぎ座α流星群、ペルセウス座流星群など複数の流星群が活発になるため、流星がどの流星群のものかを見分けるのは難しいかもしれません。

やぎ座α流星群は、放射点の高度は低いものの、ほぼ一晩中観測ができます。ゆっくり流れる流星が、放射点のある南の空を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。観測には、木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。

明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。

学校は夏休みに入っていますので、ちょっと夜更かしして流星群を楽しんでみてはいかがでしょうか。