みずがめ座δ流星群について

みずがめ座δ流星群は、放射点みずがめ座のδ星付近にある流星群
7月中旬から8月下旬にかけて活発になり、7月末頃に極大となります(年により異なります)。南群北群に分かれますが、特に活発な南群を主としています。流星の基になるチリを放出している母彗星は、マックホルツ彗星です。

主に南半球で活発に出現する流星群で、日本では、放射点の高度が低いため、出現数はそれほど多くはありません。出現のピークは7月末の1週間程度ですが、7月中旬から8月下旬にかけて長い期間にわたって見られます。速度は中程度で、ゴールデンウィークに活発になるみずがめ座η流星群と比べると地味な流星群です。

基本データデータの見方

みずがめ座δ流星群と放射点
図:みずがめ座δ流星群と放射点
表:みずがめ座δ流星群データ
和名みずがめ座δ流星群(南群)
学名 Southern δ-Aquariids (005 SDA)
出現期間 7月12日~8月23日(IMO)
極大日 7月30日(2023年)
放射点 赤経:22h40m0s 赤緯:-16.4°
星座みずがめ座
母天体マックホルツ彗星 (96P/Machholz 1)
ZHR 25
出現数1時間に10~30個
速さ中(41Km/秒)

みずがめ座δ流星群 2023年7月30日に極大

みずがめ座δ流星群は、夏休みを含む7月12日~8月23日にかけて活発になり、7月30日頃に極大となる予想です。あまり大きなピークがない流星群ですが、長い期間にわたって見られます。7月29日の日の入り時には既に満月前の明るい月(月齢11前後)が昇っており、放射点の高さも低いため、夜半過ぎまではあまり良い条件ではありません。月が沈む午前1時半以降は、月明かりの影響も無く、観測には良い条件となります。

この時期は、他にもやぎ座α 流星群など複数の流星群が活発となり、みずがめ座δ流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に15〜20個ほどの流星が見られます。

東京では、7月29日午後9時頃に放射点が東南東の空に昇り、その後次第に高度を上げていき、午前2時頃に南の空40°ほどの高さまで昇ります。放射点の位置はあまり高く無く、月明かりが邪魔になります。放射点が高く昇り、月が沈んだ後の午前2時〜4時頃が観測のチャンスとなります。

放射点を先導するように午後8時頃に土星が、放射点の昇った後、午後11時頃には明るい木星が昇り、夏の夜空に美しい姿を見せてくれます。

みずがめ座δ流星群 2022年7月30日に極大

みずがめ座δ流星群は、夏休みを含む7月中旬から8月下旬にかけて活発になり、2022年7月30日頃に極大となる予想です。あまり大きなピークがない流星群ですが、長い期間にわたって見られます。月は新月を過ぎたばかりで、夕方過ぎには沈んでしまうため、月明かりの影響も無く、観測には良い条件となります。

この時期は、他にもやぎ座α流星群など複数の流星群が活発となり、みずがめ座δ流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に20個ほどの流星が見られます。

極大日の7月30日前後の東京では、午後8時過ぎに放射点が東の空に昇り、その後次第に高度を上げていき、午前2時頃に南の空40°ほどの高さまで昇ります。放射点の位置はあまり高くはありませんが、月が無いため、一晩中好条件で観測することができます。放射点が最も高くなる午前2時前後が観測のチャンスとなります。

放射点を先導するように午後7時半頃に土星が、放射点の昇った後、午後9時半頃には明るい木星が、午後11時半頃には赤い火星が昇り、夏の夜空に美しい姿を見せてくれます。

みずがめ座δ流星群 観測のポイント

7月下旬は、みずがめ座δ流星群、やぎ座α流星群、ペルセウス座流星群など複数の流星群が活発になるため、流星がどの流星群のものかを見分けるのは難しいかもしれません。

みずがめ座δ流星群は、放射点の高度は低いものの、ほぼ一晩中観測ができます。流星は、放射点のある南の空を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。観測には、木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。

明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。

学校は夏休みに入っていますので、ちょっと夜更かしして流星群を楽しんでみてはいかがでしょうか。