ペルセウス座流星群について
ペルセウス座流星群は、放射点がペルセウス座の肩のあたりにある流星群。
7月下旬〜8月下旬にかけて活発となり、8月12日~13日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。流星の基になるチリを放出している母彗星は、スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)です。
条件が良ければ1時間に100個の流星が見られたこともある、とても見応えのある流星群です。
基本データデータの見方

和名 | ペルセウス座流星群 |
---|---|
学名 | Perseids (007 PER) |
出現期間 | 7月17日~8月24日(IMO) |
極大日 | 8月13日16時(2023年) |
放射点 | 赤経:3h12m0s 赤緯:+57.6° |
星座 | ペルセウス座 |
母天体 | スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle) |
ZHR | 100 |
出現数 | 1時間に30~100個 |
速さ | 速い(60Km/秒) |
ペルセウス座流星群 2023年8月13日に極大
ペルセウス座流星群は、7月17日~8月24日にかけて活発になり、8月13日午後4時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大が日中になってしまいますが、月が昇る13日午前1時半頃(14日午前2時半頃)までは、月明かりの影響も無く観測には良い条件となります。その後、月が昇ってきますが、新月前の細い月(月齢26前後)のため影響は限定的で、放射点が高く昇る午前4時頃までが見ごろとなるでしょう。
13日夜から14日深夜、または8月12日夜から13日深夜が観測のチャンスとなります。天気に恵まれれば、速度の速い流星が1時間に30〜40個ほど見られると予想され、流星痕が残る流星も多く、火球が見られるかもしれません。2年続けてお天気に恵まれなかった地域も多いので、2023年には期待したいですね。
ペルセウス座流星群 2022年8月13日に極大
ペルセウス座流星群は、7月下旬から8月下旬にかけて活発になり、2022年8月13日午前10時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。8年ぶりの好条件と言われた2021年は全国的にお天気に恵まれず、残念ながら観測できなかった方も多かったのでは無いでしょうか。2022年は流星群を楽しみたいところですが、極大が日中になってしまい、さらに、一晩中昇っている満月(月齢15前後)の月明かりに邪魔されてしまうため、残念ながら観測条件は良くありません。それでも、速度の速い流星が1時間に30〜40個ほど見られると予想され、流星痕が残る流星も多く、火球が見られるかもしれません。
8月12日夜から放射点が高く昇る13日未明、または13日夜から14日深夜が観測のチャンスとなります。
東京では8月12日午後7時頃に放射点が北の空に昇り、夜明けまでどんどん高度を上げていきます。同じ頃、東南東の空から満月が昇ってきます。月は、深夜0時頃に南の空に最も高く昇り、夜明け過ぎまで昇っているため、一晩中月明かりが邪魔をします。できるだけ月に背を向けて、暗い方の空を眺めるようにすると良いでしょう。
月が昇る前には、西の空には水星が見え、東北東の空には土星が昇ってきます。続いて、午後8時頃に海王星が、午後8時半過ぎに木星が、午後10時半に天王星が、午後11時頃に火星が昇り、明け方に金星が昇るまで一晩中さまざまな惑星の姿を楽しむ事ができます。流星群と併せて惑星観測にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ペルセウス座流星群 観測のポイント
放射点が高く、観測がしやすいペルセウス座流星群ですが、流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、空全体を眺めるのがポイント。木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。
放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。多くの流星は1秒未満で見えなくなってしまいますが、ペルセウス座流星群は、1秒を超えて流れる大きな流星も多いので、願い事にチャレンジしてみてはいかがですか。