おひつじ座について

おひつじ座

おひつじ座は、平原にたたずむ羊の姿を表した秋の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、誕生星座で知られる黄道十二星座の1つです。ひつじの頭にあたる2等星ハマルがもっとも明るく、ほかに3〜4等級の暗い星が「ヘ」の字のように並んだ形をしています。よく知られた星座でありながら、あまり目立つ星座ではありません。

黄道十二星座では、おひつじ座が12星座の最初の星座になっています。これは、紀元前2世紀ごろに黄道十二星座がまとめられた際に、天文学上の座標の原点となる春分点がおひつじ座の中にあったことから、おひつじ座が起点となりました。(現在の春分点はうお座の中にあります)

おひつじ座 基本データデータの見方

和名おひつじ座(牡羊座)
学名Aries
略符Ari
設定者プトレマイオス(トレミー)
概略位置赤経:2h30m0s 赤緯:+20°
面積441平方度
20時正中12月24日ごろ
正中高度約74°
主な季節
肉眼星数約80個

おひつじ座にまつわる神話

ギリシャ神話では、まま母に殺されそうになったフリクソス王子とヘレー王女を助けるため大神ゼウスがつかわした金色の空飛ぶ羊と言われています。

二人は羊の背中に乗って逃げましたが、王女は途中で海に落ちてしまいました。王子はコルキスの国までたどり着き、後に、この金色の羊の毛皮を探すためのアルゴ船(アルゴ座)による冒険へとつながります。

おひつじ座の見つけ方

おひつじ座の季節は秋〜冬。9月下旬の午前0時、11月下旬の午後10時、12月下旬の午後8時頃には南の空70°ほどの高さまで昇り、見ごろとなります。
さんかく座くじら座の頭に挟まれ、羊の頭にあたる2等星ハマルを目印に、「へ」の字を逆さまにしたような星の並びを探しましょう。

黄道十二星座であるおひつじ座は、黄道に沿って東におうし座、西にうお座が並びますが、3〜4等級の暗い星で形作られるため、見つけるのは難しいかもしれません。近くにおうし座の1等星アルデバランやプレアデス星団(すばる)も見えるので、目印にすると良いでしょう。

※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。

12星座占いと牡羊座

牡羊座サイン

おひつじ座は、西洋占星術の誕生星座としても知られ、3/21~4/19生まれが牡羊座となります。

ギリシャ神話では、金色の空飛ぶ羊の姿をした牡羊座。牡羊座生まれの人は、どのような性格や運勢の持ち主なのでしょうか? おひつじ座と牡羊座の違いとは? 誕生日におひつじ座は見える?

そんな疑問にお答えします。

黄道十二星座一覧件)