太陽系で最も大きな木星は、直径地球の11倍もあります。

木星は、そのほとんどが水素やヘリウムのガスでおおわれたガスの惑星です。厚い雲がをまきながらおおっていて、大赤斑と呼ばれる赤い目玉のような巨大な渦が見られます。

木星のまわりにはたくさんの衛星があり、大きな木星といくつもの小さな衛星がきれいに並んで見えます。17世紀にイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイによって発見された4つの大きな衛星イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト(この4つはガリレオ衛星と呼ばれています)の他に、50個をこえる衛星が発見され、毎年その数が増え続けています。

  • 2024年
  • 2023年

2024年の木星惑星の動き

年初におひつじ座の中で順行に戻った木星は、10月上旬にかけておうし座へと移っていきます。10月9日にを迎えるとおうし座の中を逆行し、年内はおうし座に留まります。

表:2024年の木星の主な動き
東矩1月27日
西矩9月12日
5月19日
12月8日
(順行から逆行)10月9日
(逆行から順行)1月1日

※国立天文台参考値

2023年の木星惑星の動き

年初にうお座にある木星は、5月下旬におひつじ座に移り年内はおひつじ座の中を移動します。9月5日にを迎えるとおひつじ座の中を逆行し、年内は逆行を続けます。

1月上旬、日の入り後の南の空に明るく輝く木星は、次第に西の空へと移動していき、4月12日のを過ぎると夜明け前の東の空に移り、その後、少しずつ高度を上げていきます。を迎える11月3日頃には、東京の午前0時頃には南の空70°ほどの高さまで昇り、視直径が約50秒、-2.9等級の明るさとなり、秋の星空でひときわ目立つ存在となります。明るさが増す10月〜12月頃が観測のチャンスとなるでしょう。

また、3月2日の日の入り後の西の空で、-2等級の木星と-4等級の金星が接近し、美しい姿を見ることができます。

表:2023年の木星の主な動き
東矩なし
西矩8月7日
4月12日
11月3日
(順行から逆行)9月5日
(逆行から順行)なし

※国立天文台参考値

観測メモ

木星は、金星の次に明るい惑星なので、見つけやすいでしょう。
天体望遠鏡では、低い倍率で木星と衛星全体を、高い倍率でうっすらと縞模様を観ることができます。

ガリレオ衛星の見え方
図:ガリレオ衛星の見え方

基本データデータの見方

半径6.991 x 104 km(地球の約10.973倍)
質量1.898 x 1027 kg(地球の約317.828倍)
体積1.431 x 1015 Km3(地球の約1321.337倍)
表面積6.142 x 1010 Km2(地球の約120.414倍)
表面温度-148℃~
自転周期9.925時間
太陽からの平均距離7.783 x 108 Km(5.203 AU)
近日点距離 7.407 x 108 Km(4.951 AU)
遠日点距離 8.160 x 108 Km(5.455AU)
公転周期4,332.82 地球日
衛星イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、他
×

画像のご利用について

下記の対象・利用条件にご同意いただける場合のみ、本画像の転載を許諾致します。
詳しくはこちらをお読み下さい

許諾対象

公共機関、教育機関を含む非営利団体、個人

許諾条件

  1. 非営利目的でのご利用に限ります
  2. ご利用は1つのサイト(冊子)に付き3点までと致します
  3. 画像内のクレジットは削除できません
  4. リサイズ以外の加工はできません
  5. 画像の近くに下記のクレジット表記およびリンクの設置が必要です
 

※利用条件外、営利目的での利用をご希望の場合は、別途、メールにてお問い合わせください。