海王星は、天王星に似た、氷とガスでできた惑星です。太陽系の惑星の中では太陽から最も遠くにある、とても冷たい青い星です。

海王星では、時速2,000kmをこえる強い風が吹き、木星大赤斑に似た大暗斑と呼ばれる台風のようなうずまきが見られたこともあります。

海王星には、トリトン、ネレイドを始めとする13個の衛星と、4本のがあることも知られています。

海王星は青くない?

海王星の写真として良く知られている上の写真は、惑星探査機ボイジャー2号が1989年に撮影したものですが、実際にはこんなに青くは無いようです。

2023年に発表された論文によると、ボイジャー2号の画像のカラー合成が正確ではなく、その後に観測された各種データを用いて画像を再合成したところ、天王星より少し青い程度の色だという事が分かりました。

  • 2024年
  • 2023年

2024年の海王星惑星の動き

年初からうお座順行する海王星は、7月3日にを迎えると逆行に転じます。12月8日の留で順行に戻り、年内はうお座に留まります。

を迎える9月21日頃には、東京の午前0時頃には南の空約50°の高さまで昇り観測のチャンスとなりますが、明るさが7.8等級と暗く小さいいため見つけるのは難しいかもしれません。

表:2024年の海王星の主な動き
東矩12月18日
西矩6月21日
3月17日
9月21日
(順行から逆行)7月3日
(逆行から順行)12月8日

※国立天文台参考値

2023年の海王星惑星の動き

1月〜2月にみずがめ座順行する海王星は、3月に入るとうお座へと進みます。7月1日にを迎えると逆行に転じ、みずがめ座の境界付近まで戻った12月7日の留で順行に転じるまでうお座に留まります。

を迎える9月19日頃には、東京の午前0時頃には南の空約50°の高さまで昇り観測のチャンスとなりますが、明るさが7.8等級と暗く小さいいため見つけるのは難しいかもしれません。

表:2023年の海王星の主な動き
東矩12月17日
西矩6月19日
3月16日
9月19日
(順行から逆行)7月1日
(逆行から順行)12月7日

※国立天文台参考値

観測メモ

海王星は地球から遠く離れているため、地球上からは暗く小さくしか見えません。このため、一般的な天体望遠鏡では観測が難しい惑星の1つです。

基本データデータの見方

半径2.462 x 104 km(地球の約3.865倍)
質量1.024 x 1026 kg(地球の約17.148倍)
体積6.253 x 1013 Km3(地球の約57.723倍)
表面積7.618 x 109 Km2(地球の約14.980倍)
表面温度-214℃~
自転周期16.110時間
太陽からの平均距離4.498 x 109 Km(30.070 AU)
近日点距離4.460 x 109 Km(29.810 AU)
遠日点距離4.537 x 109 Km(30.330 AU)
公転周期60,190.03 地球日
衛星トリトン、ネレイド、他
×

画像のご利用について

下記の対象・利用条件にご同意いただける場合のみ、本画像の転載を許諾致します。
詳しくはこちらをお読み下さい

許諾対象

公共機関、教育機関を含む非営利団体、個人

許諾条件

  1. 非営利目的でのご利用に限ります
  2. ご利用は1つのサイト(冊子)に付き3点までと致します
  3. 画像内のクレジットは削除できません
  4. リサイズ以外の加工はできません
  5. 画像の近くに下記のクレジット表記およびリンクの設置が必要です
 

※利用条件外、営利目的での利用をご希望の場合は、別途、メールにてお問い合わせください。