星座占いでもおなじみの黄道十二星座の1つ「うお座」は、10月〜11月下旬に見ごろとなる秋の星座です。
古くから知られるみうお座について、基本的な特徴、歴史や神話、星座の姿や見つけ方を星図や星空パネルを使って分かりやすく解説します。秋の夜にうお座を探してみませんか?
なお、星座占いの魚座(うお座)について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
うお座について
うお座は、リボンで結ばれた2匹の魚の姿をした秋の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、星座占いの誕生星座で知られる黄道十二星座の1つです。秋の夜に南の空高くのぼった秋の大四辺形のすぐ南東側に「く」の字の形に星が並んでいます。
うお座は、4等星以下の暗い星ばかりでできているため、見つけにくいかもしれませんが、天文学上の座標の原点となる春分点が、現在、うお座の中にあることから注目されています。
西洋占星術では、2/19~3/20生まれが魚座となります。
うお座にまつわる神話
ギリシャ神話では、愛と美の女神アフロディーテと、その息子エロスが、川の岸辺で怪獣テュフォンにおそわれた時に、魚に姿を変えて川に飛び込んでにげた時の姿と言われています。
ある日、神々がナイル川のほとりで宴会をしていました。アフロディーテと息子のエロスも宴会にまねかれ、豪華な食事や踊りを楽しんでいました。
牧畜の神パーン(やぎ座)が得意の笛を吹いて宴会を盛り上げていると、とつぜん、おそろしい怪獣テュフォンが現われ、神々におそいかかりました。
神々は、さまざまな姿に変身して逃げていきました。アフロディーテとエロスは、それぞれ魚に変身してナイル川に飛び込みますが、エロスと離ればなれになることを心配したアフロディーテは、二人の身体をリボンで結び、はぐれることなく逃げることができました。
親子の愛情にあふれたこの物語がもとになり、うお座が2匹の魚がリボンで結ばれた姿になったと言われています。
うお座の姿(見え方・星図)
うお座はどんな形をしているのでしょうか。星空の中でどのように見えるのでしょうか。
イラストや星図を見ながら調べてみましょう。
星空パネルでは、星座を作る星や星座線、イラストなどをオン・オフしながら、うお座の姿を楽しむ事ができます。
うお座の見つけ方
うお座の季節は秋〜冬。9月下旬の午前0時、10月下旬の午後10時、11月下旬の午後8時頃には南の空70°ほどの高さまで昇り、見ごろとなります。
南の空高く、目印となる秋の大四辺形を見つけたら、北西の星シェアトから南東の星アルゲニブを結んだ線をさらに南東へのばすと、少し明るい星を頂点に同じような明るさの星が「く」の字を描くように並んだうお座が見つかります。分かりやすい形をしていますが、最も明るいη星アルフェルグでも4等星であり、暗い星が多く見つけにくいかもしれません。
黄道十二星座であるうお座は、黄道に沿って東におひつじ座、西にみずがめ座が並びます。
※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。
秋の大四辺形をガイドにした、うお座の見つけ方、秋を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
誕生日にうお座は見える?
星座占いの魚座(うお座)の誕生日となる1月〜2月は、うお座は地球から見て太陽がある方向にあるため、空の中を太陽と一緒に移動します。このため、星座が昇っているのは昼間となるため基本的には見る事ができません。
しかし、誕生星座と実際の星座の位置がズレているため、日没後の1時間ほどは西の空低くにうお座を見つけることができます。
うお座 基本データデータの見方
和名 | うお座(魚座) |
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学名 | Pisces |
略符 | Psc |
設定者 | プトレマイオス(トレミー) |
概略位置 | 赤経:0h20m0s 赤緯:+10° |
面積 | 889.417平方度(全天14位) |
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20時正中 | 11月21日ごろ |
正中高度 | 約64° |
主な季節 | 秋 |
肉眼星数 | 約130個 |