てんびん座について

てんびん座は、重さをはかる天秤の形を表した夏の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、誕生星座で知られる黄道十二星座の1つです。元々はさそり座の一部であったため、α星とβ星には、アラビア語でそれぞれ「南の爪」「北の爪」を意味する名前が付けられています。
てんびん座はおとめ座とさそり座のあいだに位置し、秋分点がてんびん座の中にありますが、暗い星ばかりの目立たない星座です。
てんびん座 基本データデータの見方
和名 | てんびん座(天秤座) |
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学名 | Libra |
略符 | Lib |
設定者 | プトレマイオス(トレミー) |
概略位置 | 赤経:15h10m0s 赤緯:-14° |
面積 | 538平方度 |
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20時正中 | 7月4日ごろ |
正中高度 | 約40° |
主な季節 | 夏 |
肉眼星数 | 約80個 |
てんびん座にまつわる神話
ギリシャ神話では、正義と天文の女神アストレア(ローマ神話の正義の女神ユースティティアと同じと考えられています)の、正義をはかる天秤だとされています。女神アストレアは、となりにあるおとめ座がモデルとも言われています。
てんびん座の見つけ方
てんびん座の季節は初夏〜夏。5月上旬の午前0時、6月上旬の午後10時、7月上旬の午後8時頃には南の空40°ほどの高さまで昇り、見ごろとなります。
南の空低く、目印となる赤く輝くさそり座の1等星アンタレスを見つけると、さそりの頭の先に小さな四角形で作られるてんびん座が見つかります。分かりやすい形をしていますが、最も明るいβ星ズベン・エス・カマリでも3等星であり、暗い星が多く見つけにくいかもしれません。
黄道十二星座であるてんびん座は、黄道に沿って東にさそり座、西におとめ座が並びます。さそり座の1等星アンタレスとおとめ座の1等星スピカのちょうど真ん中あたりにてんびん座があります。
※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。
夏の大三角やはくちょう座をガイドにした、てんびん座の見つけ方、夏を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
12星座占いと天秤座
てんびん座は、西洋占星術の誕生星座としても知られ、9/23~10/23生まれが天秤座となります。
ギリシャ神話では、おとめ座が持つ天秤とも、正義の女神ユースティティアが持つ正義をはかる天秤とも言われる天秤座。天秤座生まれの人は、どのような性格や運勢の持ち主なのでしょうか? てんびん座と天秤座の違いとは? 誕生日にてんびん座は見える?
そんな疑問にお答えします。