やぎ座α流星群について
やぎ座α流星群は、放射点がやぎ座のα星付近にある流星群です。
7月上旬~8月下旬に活発になり、7月末頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群ですが、ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。火球とはマイナス3等級にもなる特に明るい流星で、爆発しながら流れるような流星が見られることもあります。
極大の時期でも1時間に数個程度の小規模な流星群で、同じ時期に極大になる流星群に、みずがめ座δ流星群があります。
基本データデータの見方

和名 | やぎ座α流星群 |
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学名 | α-Capricornids (001 CAP) |
出現期間 | 7月3日~8月15日 |
極大日 | 7月30日〜31日(年により異なります) |
放射点 | 赤経:20h28m0s 赤緯:-10.2° |
星座 | やぎ座 |
母天体 | 不明 |
ZHR | 5 |
出現数 | 1時間に3~10個 |
速さ | 遅い(24Km/秒) |
- 2026年
- 2025年
やぎ座α流星群 2026年7月31日に極大
2026年のやぎ座α流星群は、7月3日〜8月15日にかけて活発となり、7月31日頃(前後する場合があります)に 極大を迎えると予測されています。満月を過ぎたばかりの明るい月が、一晩中、放射点の近くを一緒に移動するため、月明かりの影響が大きく、観測条件は良くありません。月明かりが邪魔にはなりますが、放射点が高く昇る31日深夜〜未明または前後1日が観測のチャンスとなります。
天頂出現数(ZHR)は最大でも5程度と小規模な流星群ですが、時折明るい流星や火球が出現することがあります。
この時期は、他にもみずがめ座δ流星群など複数の流星群が活発となり、やぎ座α流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に20個ほどの流星が見られるかも知れません。
東京では、7月30日午後6時頃に放射点が東南東の空に昇り、その後次第に高度を上げていきます。放射点が昇ってから1時間半ほど過ぎた午後7時19分に月が昇り、放射点の後ろを付いて移動していきます。月明かりが邪魔にはなりますが、7月31日午前0時頃に放射点が最も高い46度ほどまで昇り、観測のチャンスとなります。
やぎ座α流星群 2025年7月30日に極大
2025年のやぎ座α流星群は、7月3日から8月15日にかけて活発となり、7月31日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。月は午後10時前には沈んでしまうため、月明かりの影響が無く、観測には良い条件となります。月が沈み放射点の位置が高くなる、30日午後10時〜31日深夜または前後1日が観測のチャンスとなります。
この時期は、他にもみずがめ座δ流星群など複数の流星群が活発となり、やぎ座α流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に20個ほどの流星が見られます。
やぎ座α流星群 観測のポイント
7月下旬は、みずがめ座δ流星群、やぎ座α流星群、ペルセウス座流星群など複数の流星群が活発になるため、流星がどの流星群のものかを見分けるのは難しいかもしれません。
やぎ座α流星群は、放射点の高度は低いものの、ほぼ一晩中観測ができます。ゆっくり流れる流星が、放射点のある南の空を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。観測には、木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。
明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。
学校は夏休みに入っていますので、ちょっと夜更かしして流星群を楽しんでみてはいかがでしょうか。