おおぐま座について

おおぐま座(大熊座)は、大きなクマの姿を表した春の星座。
2世紀にプトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、北の夜空で目につく北斗七星でも知られています。ひしゃくの形をした北斗七星はおおぐま座のしっぽの部分にあたります。
おおぐま座は、古くから季節や時間を知ったり、北極星を見つけたりするための大切な星座となっています。
おおぐま座 基本データデータの見方
和名 | おおぐま座(大熊座) |
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学名 | Ursa Major |
略符 | UMa |
設定者 | プトレマイオス(トレミー) |
概略位置 | 赤経:11h0m0s 赤緯:+58° |
面積 | 1280平方度 |
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20時正中 | 5月2日ごろ |
正中高度 | 約N68° |
主な季節 | 春 |
肉眼星数 | 約210個 |
おおぐま座にまつわる神話
おおぐま座には、ギリシャ神話の悲しい物語が伝えられています。
月と狩りの女神アルテミスに仕えていた美女カリストは、大神ゼウスに気に入られ、やがて男の子アルカスを授かります。これをねたんだアルテミスは、カリストをみにくい熊の姿に変え、森の中へ追いやってしまいました。
月日は流れ、立派な狩人に成長したアルカスは、ある日、森の中で熊に姿を変えたカリストと出会います。息子に気付いたカリストは喜びのあまりアルカスに近づいていきますが、その熊が母であることを知らないアルカスは、カリストめがけて弓を引いてしまいます。
これを見ていた大神ゼウスは二人を哀れみ、カリストをおおぐま座、アルカスをこぐま座として天の星座にしました。