春の大三角とは
春の大三角は、春の夜空に輝くうしかい座の1等星アークトゥルス、おとめ座の1等星スピカ、しし座の2等星デネボラを結んでできる大きな三角形です。春の大三角形とも呼ばれています。日本では3月中旬から6月上旬にかけて見ごろとなる春の大三角は、春の訪れを告げる目印として春の星座探しのガイド役となっています。
北斗七星の柄の部分にあたる3つの星からカーブを描くように線を伸ばしていくと、ひときわ明るい星が見つかります。うしかい座のα星アークトゥルスです。さらに伸ばしていくとおとめ座のα星スピカにたどりつきます。北斗七星、アークトゥルス、スピカを結ぶ大きなカーブは「春の大曲線」と呼ばれ、春の大三角とともに春の星座のガイド役ともなっています。
春の大三角、春の大曲線を見つけよう
春の大三角や春の大曲線は、3月から6月にかけて南東から南西の空で見ることができます。
上の星図は、4月15日午後8時頃(3月15日午後10時頃)の東京の東の空に見える春の大曲線と春の大三角です。日が沈む午後6時過ぎ頃に、春の大曲線の西の端にあたるおとめ座の1等星スピカが東の空に昇り、春の大三角全体が見えるようになります。午後11時頃には、南の空高くに大きな三角形を見つける事ができるでしょう。その後、次第に西の空へと移っていき、翌日の午前5時前には、しし座の2等星デネボラ、おとめ座の1等星スピカの順に西の地平線に沈んでいきます。
まだ寒さが残る春の夜空ですが、ほぼ一晩中楽しむことができますので、親子そろって夜空にうかぶ大きな三角形を探してみてください。