春の大三角とは

春の大三角は、うしかい座の1等星アークトゥルスおとめ座の1等星スピカしし座の2等星デネボラを結んでできる大きな三角形です。春の大三角形とも呼ばれています。この大きな三角形は、春の星座のガイド役として知られています。

北斗七星の柄の部分にあたる3つの星からカーブを描くように線を伸ばしていくと、ひときわ明るい星が見つかります。うしかい座αアークトゥルスです。さらに伸ばしていくとおとめ座αスピカにたどりつきます。北斗七星、アークトゥルス、スピカを結ぶ大きなカーブは「春の大曲線」と呼ばれ、春の大三角とともに春の星座のガイド役ともなっています。

春の大三角、春の大曲線を見つけよう

春の大三角や春の大曲線は、いつどこで見られるのでしょうか?

上の星図は、4月15日午後8時頃(3月15日午後10時頃)の東京の東の空に見える春の大曲線と春の大三角です。日が沈む午後6時過ぎ頃に、春の大曲線の西の端にあたるおとめ座の1等星スピカが東の空に昇り、春の大三角全体が見えるようになります。午後11時頃には、南の空高くに大きな三角形を見つける事ができるでしょう。その後、次第に西の空へと移っていき、翌日の午前5時前には、しし座の2等星デネボラ、おとめ座の1等星スピカの順に西の地平線に沈んでいきます。

まだ寒さが残る春の夜空ですが、ほぼ一晩中楽しむことができますので、親子そろって夜空にうかぶ大きな三角形を探してみてください。

春の大三角、春の大曲線を作る星座件)