みずがめ座η流星群について

みずがめ座η流星群は、放射点みずがめ座のη星付近にある流星群です。
ゴールデンウィークの時期に活発になり、5月6日前後に極大となります(年により異なります)。流星の基になるチリを放出している母彗星は、約75年毎に地球に接近する有名なハレー彗星(1P/Halley)です。

主に南半球で活発に出現する流星群で、日本では、放射点の高度が低いため、出現数はそれほど多くはありません。出現のピークは1週間程度ですが、4月下旬から5月下旬にかけて長い期間にわたって見られます。速度が速く、比較的長く流れるのが特長で、流星痕が見られる場合もあります。

みずがめ座には他にも7月末から8月かけて活発となるみずがめ座δ流星群があります。

基本データデータの見方

みずがめ座η流星群と放射点
図:みずがめ座η流星群と放射点
表:みずがめ座η流星群データ
和名みずがめ座η流星群
学名 η-Aquariids (031 ETA)
出現期間 4月19日~5月28日(IMO)
極大日 5月6日(2023年)
放射点 赤経:22h32m0s 赤緯:-1°
星座みずがめ座
母天体ハレー彗星 (1P/Halley)
ZHR40〜50
出現数1時間に10~30個
速さ速い(67Km/秒)

みずがめ座η流星群 2023年5月6日に極大

みずがめ座η流星群は、4月19日~5月28日にかけて活発になり、5月6日夜〜7日にかけて(前後する場合があります)極大となる予想です。明るい満月(月齢15前後)が一晩中昇っているため、月明かりの影響が大きく、観測には悪い条件となります。ピークが比較的なだらかな流星群なので、極大日にかかわらず前後数日にかけて観察すると良いでしょう。

みずがめ座η流星群は、ゴールデンウィークを通して見ることができますが、観測のチャンス5月7日午前0時〜未明となるでしょう。

東京では、5月7日の午前1時過ぎに放射点が東の空に昇り、その後、南東の空に向けてどんどん高度を上げて行きます。既に昇っている明るい満月が南の空に輝き、月明かりが邪魔になります。月を背にしてできるだけ空全体に目を向けるようにしましょう。放射点の近くには土星が輝いているので、目印にすると良いでしょう。

みずがめ座η流星群 2022年5月6日に極大

みずがめ座η流星群は、4月中旬から5月下旬にかけて活発になり、2022年5月6日午後5時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大が夕方になってしまいますが、放射点が昇る前に月は沈んでしまうため、月明かりの影響が無く、観測には良い条件となります。空の条件が良ければ、速度の速い流星が1時間に10個ほど見られます。ピークが比較的なだらかな流星群なので、極大日にかかわらず前後数日にかけて観察すると良いでしょう。

ゴールデンウィークを通して見ることができますが、極大日の5月6日午前0時〜未明、またはゴールデンウィーク最終日の5月5日午前0時〜未明が見ごろとなるでしょう。

2022年のゴールデンウィークは、観測条件の良いみずがめ座η流星群に加えて、惑星たちの共演も楽しむことができます。午前1時過ぎから、放射点に続いて土星火星海王星木星金星が次々と昇り、一列に並ぶ姿を見ることができます。ゴールデンウィークの夜、夜明けまでの3時間に見られる惑星の美しい共演をお見逃しなく。

東京では、5月6日の午前1時過ぎに放射点が東の空に昇り、その後、南東の空に向けてどんどん高度を上げて行きます。月齢5前後の暗い月も前日の午後11時前には沈んでしまうため、月明かりの影響はありません。午前4時半過ぎには太陽が昇ってくるため、午前2時〜4時頃が観測のチャンスとなります。

みずがめ座η流星群 観測のポイント

みずがめ座η流星群は、放射点の高度が低く、昇っている時間も短いため、観測しやすい流星群とは言えないかもしれません。速度の速い流星が、放射点のある東から南東の空を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。観測には、木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。

明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。

ゴールデンウィーク中がピークですので、ちょっと夜更かしして流星群を楽しんでみてはいかがでしょうか。