土星は、太陽系の6番目の惑星で、木星の次に大きいガスの惑星で、ドーナツのような形をしたを持っていることで有名です。

木星と同じく土星にも、タイタンを始めとする数多くの衛星があります。

1997年に打ち上げられた土星探査機「カッシーニ」が、2004年7月に土星の周回軌道に乗り、土星のさまざまな写真やデータを送り続けていましたが、2017年9月に20年にわたる活躍に幕を閉じました。

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2026年の土星惑星の動き

2025年の年末に順行に戻った土星は、その後、みずがめ座からうお座へと移り、7月28日のを迎えると逆行に転じ、年末までくじら座の中を移動していきます。

年初からを迎える3月25日頃までは、西の空低い位置にあります。合を過ぎると夜明け前の東の空に移りますが、高度が高くなるのは9月以降となります。を迎える10月4日頃には、東京の午前0時頃には南の空約56°の高さまで昇り、視直径が約19秒、0.3等級の明るさとなり、観測のチャンスとなります。

表:2026年の土星の主な動き
東矩12月30日
西矩7月6日
3月25日
10月4日
(順行から逆行)7月28日
(逆行から順行)12月12日

※国立天文台参考値

土星はどんな惑星(2026年の動き)|やさしい88星座図鑑 https://www.study-style.com/seiza/objects/Saturn/?tab=2026 2026年の主な動き

2025年の土星惑星の動き

年初にみずがめ座の中にある土星は、その後8月にかけてうお座へと移動していきます。7月14日のを迎えると逆行に転じ、10月にはまたみずがめ座へと戻ります。11月29日の留を迎えると順行に転じ、その後うお座へと戻っていきます。

年初からを迎える3月12日頃までは、西の空低い位置にあります。合を過ぎると夜明け前の東の空に移りますが、高度が高くなるのは8月以降となります。を迎える9月21日頃には、東京の午前0時頃には南の空約50°の高さまで昇り、視直径が約19秒、0.6等級の明るさとなり、観測のチャンスとなります。この頃、東の空には木星が輝き、秋の大四辺形と共に秋にかけての夜空を彩ります。

春には、15年ぶりに土星の環の消失現象を見ることができます。3月24日、11月25日頃には、地球から見て土星の環を真横から見る位置となるため、薄い環は見えなくなります。また、5月7日頃には、太陽が土星の赤道上に来て環の表面に日光が当たらなくなるため見えなくなります。3月24日は土星が太陽の近くにあり観測が難しいので、5月7日または11月25日頃が観測のチャンスとなります。

表:2025年の土星の主な動き
東矩12月17日
西矩6月23日
3月12日
9月21日
(順行から逆行)7月14日
(逆行から順行)11月29日

※国立天文台参考値

土星はどんな惑星(2025年の動き)|やさしい88星座図鑑 https://www.study-style.com/seiza/objects/Saturn/?tab=2025 2025年の主な動き

土星の

土星のは、小さな氷やチリがうすく集まって環のようにみえるもので、環の真ん中から外側にむけていくつかのに分かれています。帯と帯の間にはすきまがあり、すきまの部分だけが黒いすじとなって見えます。最も大きな黒いすじは「カッシーニのすきま」と呼ばれています。

土星の環
イメージ:土星の環

土星の環は、地球から見える角度が少しずつ変わっていきます。2009年にはちょうど土星の環を真横から見るようになり、非常に薄い環は、望遠鏡を使っても見えなくなってしまうという現象が起き、話題となりました。この現象は、15〜16年に一度観ることができます。

地球から見た土星の環の動き
図:地球から見た土星の環の動き

観測メモ

ある程度、性能が良い天体望遠鏡であれば、土星の環を観ることができます。

基本データデータの見方

半径5.823 x 104 km(地球の約9.140倍)
質量5.683 x 1026 kg(地球の約95.161倍)
体積8.271 x 1014 Km3(地球の約763.594倍)
表面積4.261 x 1010 Km2(地球の約83.543倍)
表面温度-178℃~
自転周期10.656時間
太陽からの平均距離1.427 x 109 Km(9.537 AU)
近日点距離1.350 x 109 Km(9.023 AU)
遠日点距離1.504 x 109 Km(10.050 AU)
公転周期10,755.70 地球日
衛星タイタン、レア、エンケラドス、他
全274個(2025年5/1日現在)
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