天球

科学館などで見ることができるプラネタリウムは、丸いドーム状にふくらんだスクリーンに、中央の投影機から星々を映して星座などを形づくっています。私たちが星を見るときも、地球を中心としたドームまたは球の内側に星があるように見えます。

この、地球を中心とした球に恒星や惑星などの天体を貼り付けた仮想の球を「天球」と呼んでいます。

天球の内側にはりついているように見える星ですが、地球からの距離はさまざまで、天球上では近くに見える星も実際には遠く離れた場所で輝いているのです。

天球
図:天球のイメージ

赤道座標

地球から見える星の位置は、天球上の位置を使って表します。地球上での位置を表す経度緯度と同じように、星の位置を赤経(α)と赤緯(δ)で表す方法を「赤道座標」と呼びます。

天球には、天の北極天の南極天の赤道があり、天の赤道を0°として天の北極の方向に+90°、天の南極の方向に-90°として赤緯を表します。赤経は、春分点を0時として東回りに24時までで表します。

春分点とは、天球上での太陽の通り道である黄道と天の赤道が交わる2つの点のうちの1つで、黄道が南から北へ抜ける方を指します。これに対し、黄道が北から南へ抜ける点を秋分点と呼びます。

現代の春分点はうお座に、秋分点はおとめ座の中にあります。

赤道座標
図:赤道座標

七夕のおりひめ星として知られること座ベガは、赤道座標で「赤経18h36.9m、赤緯+38°47'」で表すことができます。