みずがめ座η流星群について

みずがめ座η流星群は、放射点みずがめ座のη星付近にある流星群です。
ゴールデンウィークの時期に活発になり、5月6日前後に極大となります(年により異なります)。流星の基になるチリを放出している母彗星は、約75年毎に地球に接近する有名なハレー彗星(1P/Halley)です。

主に南半球で活発に出現する流星群で、日本では、放射点の高度が低いため、出現数はそれほど多くはありません。出現のピークは1週間程度ですが、4月下旬から5月下旬にかけて長い期間にわたって見られます。速度が速く、比較的長く流れるのが特長で、流星痕が見られる場合もあります。

みずがめ座には他にも7月末から8月かけて活発となるみずがめ座δ流星群があります。

基本データデータの見方

みずがめ座η流星群と放射点
図:みずがめ座η流星群と放射点
表:みずがめ座η流星群データ
和名みずがめ座η流星群
学名η-Aquariids (031 ETA)
出現期間4月19日~5月28日
極大日5月5日〜6日(年により異なります)
放射点赤経:22h32m0s 赤緯:-1°
星座みずがめ座
母天体ハレー彗星 (1P/Halley)
ZHR40〜50
出現数1時間に10~20個
速さ速い(67Km/秒)
  • 2026年
  • 2025年

みずがめ座η流星群 2026年5月6日に極大

2026年のみずがめ座η流星群は、ゴールデンウィークを含む4月19日~5月28日にかけて活発になり、5月6日午後6時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大の時刻には放射点がまだ昇っておらず、6日の午後11時頃には明るい月が昇り空を照らすため、観測条件は良くありません。月が昇る前の時間帯または、放射点が昇る7日深夜〜未明にかけてが観測のチャンスとなります。

天頂出現数(ZHR)は50と多いように思いますが、北半球では条件が悪く、実際の出現数は1時間に10〜15個程度になるでしょう。東南の方角にある放射点は、あまり高くは昇らないので、東の空が開けた場所を選んで観測すると良いでしょう。月明かりがしいので、月に背を向けて広い範囲を見渡すのがポイントです。

みずがめ座η流星群は、ゴールデンウィークを通して見ることができますので、極大日にかかわらず前後数日にかけて観察すると良いでしょう。

東京では、5月6日午後10時54分に月が昇り、一晩中夜空を照らします。5月7日午前1時過ぎから放射点が昇り始め、次第に高度を上げていきますが、午前4時頃でも30度ほどの高さまでしか昇らず、そのまま朝を迎えます。

夜明け前のわずかな時間ですが、月、放射点、土星火星が南東の空に並ぶ姿を見ることができます。

みずがめ座η流星群 2025年5月6日に極大

2025年のみずがめ座η流星群は、4月19日から5月28日にかけて活発になり、5月6日12時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。極大が日中であり、深夜2時前まで満月に向かう明るい月が昇っていますが、それ以降は月明かりの影響が無く、観測には良い条件となります。

東南の方角にある放射点は、あまり高くは昇らないので、街の明かりを避け、東の空が開けた場所を選んで観測すると良いでしょう。

みずがめ座η流星群は、ゴールデンウィークを通して見ることができますが、観測のチャンスは5月6日深夜〜未明となるでしょう。ピークが比較的なだらかな流星群なので、極大日にかかわらず前後数日にかけて観察すると良いでしょう。

東京では、5月6日の午前1時過ぎに放射点が東の空に昇り、ほどなくして月が沈みます。その後、放射点は南東の空に向けてどんどん高度を上げ、観測しやすくなっていきます。夜明け前には、放射点の近くに土星金星が輝いているので、目印にすると良いでしょう。

みずがめ座η流星群 観測のポイント

みずがめ座η流星群は、放射点の高度が低く、昇っている時間も短いため、観測しやすい流星群とは言えないかもしれません。速度の速い流星が、放射点のある東から南東の空を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。観測には、木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。

明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。

ゴールデンウィーク中がピークですので、ちょっと夜更かしして流星群を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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