火星は地球の1つ外側をまわっていて、大きさは地球の半分ほどの赤い惑星です。
英語では、古代ローマの神話に登場する戦いの神に由来するマーズ(Mars)と呼ばれ、肉眼でも赤く輝いて見えることから「赤い惑星(Red Planet)」とも呼ばれています。
1960年代後半からのマリナー探査機やバイキング1号の火星着陸、近年では、マーズ・パス・ファインダーやキュリオシティ探査機による地表の分析など、数多くの探査機が調査を行っており、地球以外で最も良く調べられている惑星です。
- 2027年
- 2026年
2027年の火星惑星の動き
2026年の後半から地球に近づいてきた火星は、年初にしし座の中にいます。1月12日に留を迎えると逆行に転じ、2月20日の衝を経て、4月3日の留で順行に戻ります。逆行の間は、しし座の中で小さなループを描くように動きます。その後は順行のまま、7月上旬におとめ座、9月中旬にてんびん座、10月中旬にさそり座、へびつかい座、11月下旬にいて座へと、黄道十二星座を巡っていきます。
2月20日午前9時13分に火星が地球に最接近しますが、距離が遠く(約1億142万Km)小接近となります。最接近の頃は一晩中見ることができ、東京では午前0時頃に南の空約70°の高さまで昇ります。-1.2等級ほどの明るさとなり、近くには木星も明るく輝いていますので、天体望遠鏡で観測してみましょう。
その後は地球から遠ざかり、次第に暗くなっていきますが、5月15日頃にはしし座の1等星レグルスに約1°まで接近し、11月25日頃には夕方の南西の低い空で金星と大接近(約0.3°)します。
| 東矩 | 5月26日 |
|---|---|
| 西矩 | なし |
| 合 | なし |
| 衝 | 2月20日 |
| 留(順行から逆行) | 1月12日 |
| 留(逆行から順行) | 4月3日 |
※国立天文台参考値
火星の姿
地表には水は無く、赤茶色の砂でおおわれた砂漠のような地形が続きます。さまざまな観測で水が流れたような地形が見つかっていることから、昔は地球のように川や海があったと考えられています。また、火星の南極と北極にあたるところには、白く輝く極冠と呼ばれる氷の固まりがあります。
観測メモ
火星が地球に接近している時期が観測のチャンスとなります。倍率の高い天体望遠鏡で火星を観察すると、南極と北極にある白い極冠も観察でき、見る時期によってその大きさが変わっていくことが分かります。 火星にも地球のような季節の変化があり、気温の上昇などによって氷が溶けて大きさが変わるようです。
基本データデータの見方
| 半径 | 3.389 x 103 km(地球の約0.532倍) |
|---|---|
| 質量 | 6.417 x 1023 kg(地球の約0.107倍) |
| 体積 | 1.631 x 1011 Km3(地球の約0.151倍) |
| 表面積 | 1.444 x 108 Km2(地球の約0.283倍) |
| 表面温度 | -87℃~-5℃ |
| 自転周期 | 1.026 地球日 |
| 太陽からの平均距離 | 2.279 x 108 Km(1.524 AU) |
| 近日点距離 | 2.067 x 108 Km(1.381 AU) |
| 遠日点距離 | 2.492 x 108 Km(1.666 AU) |
| 公転周期 | 686.98 地球日 |
| 衛星 | フォボス、ダイモス |