4月こと座流星群について
4月こと座流星群は、放射点がこと座とヘルクレス座の境界付近にある流星群です。
4月中旬〜下旬にかけて活発となり、4月22日~23日頃に極大となります(年により異なります)。以前は、こと座流星群と呼ばれていましたが、現在は正式に4月こと座流星群と呼ばれるようになりました。
1時間に10個ほどの流星が見られますが、年によって数が大きく異なります。出現数の少ない流星群ですが、比較的速度の速い明るい流星も多く、火球が見られることもあるので、春の夜空を気長に眺めてみてはいかがでしょうか。
基本データデータの見方

和名 | 4月こと座流星群 |
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学名 | April Lyrids (006 LYR) |
出現期間 | 4月14日~4月30日 |
極大日 | 4月22日〜23日(年により異なります) |
放射点 | 赤経:18h4m0s 赤緯:+34° |
星座 | こと座 |
母天体 | サッチャー彗星 (C/1861G1 Thatcher) |
ZHR | 18 |
出現数 | 1時間に5~10個 |
速さ | 中(49Km/秒) |
- 2026年
- 2025年
4月こと座流星群 2026年4月23日に極大
2026年の4月こと座流星群は、4月14日から30日にかけて活発となり、極大は4月23日午前4時40分頃(前後する場合があります)と予測されています。上弦の月が午前0時頃には沈むため、月明かりの影響がほとんどなく、観測条件は良好です。
南東から南へと放射点が天頂付近までの昇る23日深夜〜未明にかけてが観測のチャンスとなります。放射点の方向だけに集中せず、空全体を広く見渡すようにするのがポイントです。
天頂出現数(ZHR)は約18とあまり多くはないため、目視では1時間に10個前後の出現となるでしょう。年によっては最大90個に達した記録もあり、特に短時間に多くの流星が出現する傾向があります。
こと座流星群は比較的速度が早く、一瞬でスッと流れる明るい流星が多いのが特徴です。中には流星痕を残すものや火球級の明るい流星も観測されることもあるので、お楽しみに。
東京では、4月22日午後8時前に放射点が北東の空に昇り、極大に向けてどんどん高度を上げていきます。極大の時刻となる23日午前4時過ぎには、放射点が天頂付近まで昇るので、天頂から空全体に目を向けることで、明るい流星を見つけることができるかもしれません。
4月こと座流星群 2025年4月22日に極大
2025年の4月こと座流星群は、4月14日から30日かけて活発となり、4月22日午後10時頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。23日午前2時過ぎには、下弦を過ぎたばかりの月が昇ってきますが、月明かりの影響は限定的で、放射点の高度も高いので観測には良い条件となります。極大の時刻から月が昇るまでの間が観測のチャンスとなります。
天頂出現数(ZHR)は18とあまり多くはないため、目視では1時間に数個程度の出現となるでしょう。街の明かりを避け、東の空が開けた場所を選んで観測すると良いでしょう。火球が見られる事もあるので、お楽しみに。
東京では、4月22日午後8時前に放射点が北東の空に昇り、極大に向けてどんどん高度を上げていきます。極大の時刻となる午後10時30分頃には、放射点が約30°の高さまで昇り観測しやすくなります。23日午前2時過ぎに月が昇ってきますが、放射点が天頂付近まで昇るので、天頂から空全体に目を向けることで、明るい流星を見つけることができるかもしれません。
4月こと座流星群 観測のポイント
4月こと座流星群は、放射点がほぼ天頂まで昇るため、流星が真上から四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えます。全ての方向に流れるため、寝そべって空全体をぼんやりと眺めるようにすると良いでしょう。木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所が適しています。
明るい月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。
4月下旬と言えど、夜はまだ冷えますので、寒さ対策にも気を付けて、春の流星群を楽しみましょう。