はくちょう座κ流星群について
はくちょう座κ流星群は、放射点がはくちょう座とりゅう座の境界付近にある流星群です。
8月上旬~下旬にかけて活発にり、8月18日頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群で、2007年、2014年、2021年と、7年毎に活動が活発になる傾向があります。ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。火球とはマイナス3等級にもなる特に明るい流星で、爆発しながら流れるような流星が見られることもあります。
極大の時期でも1時間に1~2個程度の小規模な流星群で、同じ時期にペルセウス座流星群があるためあまり目立ちませんが、火球が見られるチャンスです。
基本データデータの見方

和名 | はくちょう座κ流星群 |
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学名 | κ-Cygnids (012 KCG) |
出現期間 | 8月3日~8月28日 |
極大日 | 8月16日〜18日(年により異なります) |
放射点 | 赤経:19h4m0s 赤緯:+59° |
星座 | はくちょう座 |
母天体 | 不明 |
ZHR | 3 |
出現数 | 1時間に3~5個 |
速さ | 遅い(25Km/秒) |
- 2026年
- 2025年
はくちょう座κ流星群 2026年8月17日頃に極大
2026年のはくちょう座κ流星群は、8月3日~8月28日にかけて活発になり、8月17日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。放射点は高い位置にあり、新月過ぎの細い月も午後9時前には沈むため、月明かりの影響が無く、観測条件は良好です。17日午後10時頃から18日未明までが観測のチャンスです。
1時間に数個ほどの出現数が少ない流星群で、過去の観測では数年周期で活発化する傾向がありますが、2026年は特に強い活動は予測されていません 。
ゆっくり流れる流星や火球が見られることで知られているので、流星観測初心者にもおすすめです。
東京では、8月17日午後6時29分の日の入りには既にはくちょう座が高く昇り、午後9時頃には放射点が最も高くなります。西の空に見える月も午後8時40分頃には沈みますので、空が暗くなる午後10時以降が観測のチャンスとなります。
この頃、天頂付近には夏の大三角が広がり、すぐ近くにある放射点から飛び出す流星が見られるかもしれません。
はくちょう座κ流星群 2025年8月17日頃に極大
はくちょう座κ流星群は、8月3日から28日にかけて活発になり、8月17〜18日頃(前後する場合があります)に極大を迎えると予測されています。放射点は高い位置にありますが、下弦の月が午後10時過ぎに昇ってくるので、月明かりの影響が大きく、観測には良い条件とは言えません。できるだけ月を背にして暗い方の空を眺めるようにしましょう。
1時間に数個ほどの出現数が少ない流星群ですが、よく火球が見られることで知られているので、月が沈んでから夜明け前までのチャンスをお見逃しなく。
東京では、8月16日の日の入りには既にはくちょう座が高く昇り、午後9時頃には放射点が最も高くなります。その後、午後10時半頃に月が昇り、月明かりが邪魔になってきます。
この頃、天頂付近には夏の大三角が広がり、すぐ近くにある放射点から飛び出す流星が見られるかもしれません。月明かりが邪魔になるので、月を背にして夜空を眺めるのが良いでしょう。
はくちょう座κ流星群 観測のポイント
はくちょう座κ流星群は、放射点が高い位置まで昇る見やすい流星群ですが、出現数が少ないため、見つけにくいかも知れません。流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、空全体を眺めるのがポイント。街灯などの光が邪魔にならない場所を選び、目を慣らすために暗い場所で15分ほど待ってから、広い範囲の空を見上げるようにしましょう。
木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。
同じ時期にペルセウス座流星群も活発になっています。速度の速いペルセウス座流星群に対し、はくちょう座κ流星群はゆっくり流れる流星が特長です。火球を含む多くの流星が流れますので、夏休み最後の流星群を楽しみましょう。