オリオン座について

オリオン座は、ギリシャ神話に登場する狩人オリオンの雄大な姿を表した、冬を代表する星座の1つです。プトレマイオスの48星座の1つで、きれいに並んだ三つ星や、M42オリオン大星雲をはじめとする数多くの星雲や星団があることでも知られています。
オリオン座の巨人が振り上げる右腕の脇の下にあたる1等星ベテルギウスは、赤色超巨星と呼ばれる恒星で、もうすぐ爆発して星の寿命を迎えると考えられています。このベテルギウスとおおいぬ座の1等星シリウス、こいぬ座の1等星プロキオンと合わせて冬の大三角を作っていることでも知られています。
また、オリオン座には、有名なハレー彗星を母彗星とするオリオン座流星群があり、毎年、10月下旬に活発になります。
オリオン座 基本データデータの見方
和名 | オリオン座 |
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学名 | Orion |
略符 | Ori |
設定者 | プトレマイオス(トレミー) |
概略位置 | 赤経:5h20m0s 赤緯:+3° |
面積 | 594平方度 |
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20時正中 | 2月4日ごろ |
正中高度 | 約57° |
主な季節 | 冬 |
肉眼星数 | 約200個 |
オリオン座にまつわる神話
ギリシャ神話では、どんな猛獣でもしとめることができた巨人オリオンの波乱にとんだ物語が何通りも伝えられています。
海神ポセイドンの息子オリオンは、美しく力も強い狩人でした。
月と狩りの女神アルテミスと恋に落ち、幸せに暮らしていましたが、気性が荒く、いつも自分が一番強いと自慢していました。神々はこれに怒って、オリオンを殺すために1匹のさそりをつかわしました。さそりは猛毒のある針でオリオンの足をさし、さすがのオリオンもさそりの毒には勝てず死んでしまいました。