いて座について

いて座

いて座は、ギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタウルス族ケイローンの姿をした夏の星座です。
プトレマイオスによりまとめられた「トレミーの48星座」の1つで、西洋占星術の誕生星座(射手座)で知られる黄道十二星座の1つです。天の川にかかる6つの明るい星が「ひしゃく」の形に並んだ南斗六星がいて座の目印です。

いて座の南斗六星の柄の先近く、天の川の中にあるM8干潟星雲は、夏を代表する星雲の1つです。星雲の中を黒いすじが走っている様子が、が引いた後の珊瑚礁に似ていることから、その名が付きました。他にも、いて座には色鮮やかな星雲が暗黒星雲によって3つに分断されたように見えるM20三裂星雲など、見応えのある天体が数多くあります。

いて座 基本データデータの見方

和名いて座(射手座)、箕星(南斗六星)
学名Sagittarius
略符Sgr
設定者プトレマイオス(トレミー)
概略位置赤経:19h0m0s 赤緯:-25°
面積867平方度
20時正中8月31日ごろ
正中高度約29°
主な季節
肉眼星数約200個

いて座にまつわる神話

ギリシャ神話では、上半身が人間で、下半身が馬というケンタウルスのケイローンが弓を引く姿と言われています。

父である時の神クロノスが馬の姿で、母である女神のフィリアに会いにいったので、ケイローンは上半身が人間で下半身が馬の姿で生まれました。ケイローンは、ヘルクレスの弓矢の先生でしたが、ヘルクレスとケンタウルス族との争いの中、ヘルクレスがった矢に当たり死んでしまいました。

いて座の見つけ方

いて座の季節は夏〜秋。6月下旬の午前0時、7月下旬の午後10時、8月下旬の午後8時頃には南の空30°ほどの高さまで昇り、見ごろとなります。
天の川を南の地平線に向かって下っていくと、6つの明るい星が「ひしゃく」を伏せたような形に並んでいます。これらの星は南斗六星と呼ばれ、いて座の目印となっています。

黄道十二星座であるいて座は、黄道に沿って東にやぎ座、西にさそり座が並びます。

※上の星図は20時正中時の星空を表しています。半月前の21時、1ヶ月前の22時、2ヶ月前の24時とほぼ同じ星空となります。

夏の大三角はくちょう座をガイドにした、いて座の見つけ方、夏を代表する星座たちの見つけ方をご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

12星座占いと射手座

射手座サイン

いて座は、西洋占星術の誕生星座としても知られ、11/23~12/21生まれが射手座となります。

ギリシャ神話では、ケンタウルス族の弓の達人ケイローンの姿を表した射手座。射手座生まれの人は、どのような性格や運勢の持ち主なのでしょうか? いて座と射手座の違いとは? 誕生日にいて座は見える?

そんな疑問にお答えします。

黄道十二星座一覧件)