はくちょう座κ流星群について
はくちょう座κ流星群は、放射点がはくちょう座とりゅう座の境界付近にある流星群。
8月上旬~下旬にかけて活発にり、8月18日頃に極大となります(年により異なります)。あまり活発ではない流星群で、2007年、2014年、2021年と、7年毎に活動が活発になる傾向があります。
ゆっくり流れる流星が特長で、よく火球が見られることで知られています。火球とはマイナス3等級にもなる特に明るい流星で、爆発しながら流れるような流星が見られることもあります。
極大の時期でも1時間に1~2個程度の小規模な流星群で、同じ時期にペルセウス座流星群があるためあまり目立ちませんが、火球が見られるチャンスです。
基本データデータの見方

和名 | はくちょう座κ流星群 |
---|---|
学名 | κ-Cygnids (012 KCG) |
出現期間 | 8月3日~8月25日(IMO) |
極大日 | 8月17日(2023年) |
放射点 | 赤経:19h4m0s 赤緯:+59° |
星座 | はくちょう座 |
母天体 | 不明 |
ZHR | 3 |
出現数 | 1時間に5~10個 |
速さ | 遅い(25Km/秒) |
はくちょう座κ流星群 2023年8月17日に極大
はくちょう座κ流星群は、8月3日~8月28日にかけて活発になり、8月17日頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。一晩中、月明かりの影響が無いため、観測にはとても良い条件となります。1時間に数個ほどの出現数が少ない流星群ですが、よく火球が見られることで知られているので、期待しましょう。
東京では、8月16日の日の入りには既にはくちょう座が高く昇り、午後9時頃には放射点が最も高くなります。この頃、天頂付近には夏の大三角が広がり、すぐ近くにある放射点から飛び出す流星が見られるかもしれません。放射点が高い位置にある17日夜半過ぎまでが観測のチャンスです。
はくちょう座κ流星群 2022年8月18日に極大
はくちょう座κ流星群は、2022年8月18日頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。下弦に向かう明るい月が一晩中昇っているため、観測には良い条件とは言えません。
東京では、8月17日の日の入りには既にはくちょう座が高く昇り、午後9時頃には放射点が最も高くなりますが、下弦に向かう月(月齢19前後)が午後9時半頃に昇ってくるので、月明かりが邪魔になるでしょう。月を背にして夜空を眺めるのが良いでしょう。