10月りゅう座流星群について
10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は、放射点がりゅう座のβ星付近にある流星群。
10月上旬に活発になり、10月8日~9日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群と同じく、以前は母天体のジャコビニ・ツィナー彗星にちなんでジャコビニ流星群と呼ばれていましたが、2009年に国際天文学連合 (IAU) により現在の名称に改められました。
およそ13年の周期で大出現をすることがありますが、現在は1時間に数個の流星が見られる程度になっています。1933年と1946年には大出現が観測されたものの、その後の周期での出現数は少なく、1985年(ZHR200〜300)、1998年(ZHR〜800)、2011年(ZHR300)にかけては活動が活発となり、多くの流星が観測されています。
基本データデータの見方

和名 | 10月りゅう座流星群 |
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学名 | Draconids (009 DRA) |
出現期間 | 10月6日~10月10日(IMO) |
極大日 | 10月9日16時(2023年) |
放射点 | 赤経:17h28m0s 赤緯:+54° |
星座 | りゅう座 |
母天体 | ジャコビニ・ツィナー彗星 (21P/Giacobini-Zinner) |
出現数 | 1時間に5~10個 |
10月りゅう座流星群 2023年10月9日に極大
10月りゅう座流星群は、10月6日~10月10日にかけて活発になり、10月9日午後4時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大の時刻が日中であり、夜半過ぎには下弦を過ぎた月(月齢25前後)が昇ってくるため、放射点の位置が高い夜半前までであれば、観測には良い条件となります。
東京では、10月9日の日没後午後6時頃には、放射点が北の空高くに昇っており、その後、時間と共に低くなっていきます。午後8時頃から月が昇る10日午前1時頃までが観測のチャンスとなります。月が昇ったあとは月明かりが邪魔になりますので、月を背にして北の空を眺めるのが良いでしょう。
10月りゅう座流星群 2022年10月9日に極大
10月りゅう座流星群は、10月6日~10月10日にかけて活発になり、10月9日午前9時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。放射点の位置が高い夜半前が観測のチャンスですが、極大の時刻が夜明け後であり、満月前(月齢12前後)の月が一晩中昇っているため、観測には良い条件とは言えません。
東京では、10月8日の日没後午後6時頃には、放射点が北の空高くに昇っており、その後、時間と共に低くなっていきます。日没の時刻には既に明るい月が昇っており、月明かりが邪魔になりますので、月を背にして北の空を眺めるのが良いでしょう。