おうし座南流星群について

おうし座流星群は、放射点おうし座の中にある流星群
放射点や活動時期が異なる南流星群(南群)と北流星群(北群)の2つに分かれています。この流星群の母彗星は、エンケ彗星です。

南流星群は、9月中旬〜11月下旬にかけて活発になり、11月5日頃に極大となりますが(年により異なります)、他の流星群とはちがって大きなピークがなく、長い期間にわたって1時間に数個ほどの流星が見られます。

基本データデータの見方

おうし座南流星群と放射点
図:おうし座南流星群と放射点
表:おうし座南流星群データ
和名おうし座南流星群
学名Southern Taurids (002 STA)
出現期間9月10日~11月20日(IMO)
極大日11月5日(2023年)
放射点赤経:3h28m0s 赤緯:+15°
星座おうし座
母天体エンケ彗星 (2P/Encke)
ZHR5
出現数1時間に5~10個

おうし座南流星群 2023年11月5日に極大

おうし座南流星群(おうし座流星群南群)は、9月20日〜11月20日にかけて活発となり、11月5日頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。下弦の月が一晩中昇っているため、月明かりの影響が大きく、観測には良い条件とは言えません。

この時期、放射点のすぐぞばには明るく輝く木星の姿を見ることができます。

東京では11月4日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、5日午前0時過ぎには最も高くなります。午後10時頃には下弦の月(月齢21前後)が昇ってきて、月明かりが邪魔になります。月が昇る前が観測のチャンスとなるでしょう。月が昇った後は、月を背にしてできるだけ空全体に目を向ける事が観測のポイントとなります。

おうし座南流星群 2022年11月6日に極大

おうし座南流星群(おうし座流星群南群)は、2022年11月6日頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。満月前の月明かりの影響が大きく、観測には良い条件とは言えません。

この時期、おうしの2本の角の間には、12月1日に最接近する火星が赤く明るく輝いている姿を見ることができます。

東京では11月5日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、6日午前0時過ぎには最も高くなります。放射点が昇る前に既に満月前の明るい月(月齢11前後)が昇っており、月明かりが邪魔になります。月が沈む6日午前3時半移行が観測のチャンスとなるでしょう。