おうし座北流星群について
おうし座流星群は、放射点がおうし座の中にある流星群。
放射点や活動時期が異なる南流星群(南群)と北流星群(北群)の2つに分かれています。この流星群の母彗星は、エンケ彗星です。
北流星群は、10月下旬〜12月上旬にかけて活発になり、11月12日頃に極大となりますが(年により異なります)、他の流星群とはちがって大きなピークがなく、長い期間にわたって1時間に数個ほどの流星が見られます。
基本データデータの見方

和名 | おうし座北流星群 |
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学名 | Northern Taurids (017 NTA) |
出現期間 | 10月20日~12月10日(IMO) |
極大日 | 11月12日(2023年) |
放射点 | 赤経:3h52m0s 赤緯:+22.7° |
星座 | おうし座 |
母天体 | エンケ彗星 (2P/Encke) |
ZHR | 5 |
出現数 | 1時間に5~10個 |
おうし座北流星群 2023年11月12日に極大
おうし座北流星群(おうし座流星群北群)は、10月20日〜12月10日にかけて活発となり、11月12日頃(前後する場合があります)に極大 となる予想です。明け方に昇ってくる月も新月直前のため、月明かりの影響が無く、観測にはとても良い条件となります。
この時期、おうし座の近くには明るく輝く木星の姿を見ることができます。
東京では11月11日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、12日午前0時過ぎには最も高くなります。月が昇るのは12日午前5時前ですが、月齢28前後の暗い月のため月明かりの影響はほとんど無く、一晩中観測することができるでしょう。
おうし座北流星群 2022年11月12日に極大
おうし座北流星群(おうし座流星群北群)は、2022年11月12日〜13日頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。満月過ぎの月明かりの影響が大きく、観測には良い条件とは言えません。
この時期、おうしの2本の角の間には、12月1日に最接近する火星が赤く明るく輝いている姿を見ることができます。
東京では11月12日の日没後しばらくして、放射点が東北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、13日午前0時過ぎには最も高くなります。午後7時過ぎには満月過ぎの明るい月(月齢17前後)が昇り、夜明けまで放射点の後を付いてまわるため、月明かりが邪魔になります。月を背にしてできるだけ空全体に目を向ける事が観測のポイントとなります。