ふたご座流星群について

ふたご座流星群は、放射点ふたご座α星カストル付近にある流星群
12月中旬に活発になり、12月14日頃に極大となります(年により異なります)。しぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群と並び3大流星群の1つにもなっています。

深夜に放射点が天頂付近まで高く昇るため、上から流星が降ってくるように見えるのも特長の1つとなっています。条件が良ければ1時間に40〜50個ほどの流星が見られる安定した流星群です。近年はペルセウス座流星群にせまる出現となる年もあり、注目されています。

基本データデータの見方

ふたご座流星群と放射点
図:ふたご座流星群と放射点
表:ふたご座流星群データ
和名ふたご座流星群
学名Geminids (004 GEM)
出現期間 12月4日~12月17日(IMO)
極大日12月15日4時(2023年)
放射点赤経:7h28m0s 赤緯:+32°
星座ふたご座
母天体小惑星(3200)ファエトン (3200 Phaethon)
ZHR150
出現数1時間に30個~
速さ中(35Km/秒)

ふたご座流星群 2023年12月15日に極大

ふたご座流星群は、12月4日〜17日にかけて活発となり、12月15日午前4時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大の時刻には、放射点は60度ほどの高さにあり、さらに月明かりの影響がまったく無いため、観測にはとても良い条件となります。放射点も一晩中昇っているので、深夜には、天頂付近から四方八方に降るように流れる流星が、1時間に40〜50個ほど見られるかもしれません。

東京では、12月14日の午後6時頃に放射点が北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、夜明け前の15日午前2時過ぎに最も高く、天頂付近まで昇ります。月は午後5時半過ぎには沈んでしまうので、放射点が高くなる午後10時〜15日未明までが観測のチャンスとなります。

ふたご座流星群 2022年12月14日に極大

ふたご座流星群は、2022年12月14日午後10時頃(前後する場合があります)に極大となる予想です。極大の時刻には、放射点は50度ほどまで昇っており良い条件となりますが、月明かりの影響があり、観測にはあまり良い条件とは言えません。

14日の日没から月が昇る午後10時頃までが観測のチャンスとなりますが、月明かりの影響はあるものの、極大前後の放射点の高度も高いので、深夜にかけて観測してみましょう。

この時期、放射点から西へ目をやると、おうし座の角の近くに、12月1日の最接近を過ぎた火星が赤く明るく輝いている姿を見ることができます。

東京では、12月14日の午後6時頃に放射点が北東の空に昇り、その後、放射点は次第に高度を上げ、夜明け前の15日午前2時過ぎに最も高く、天頂付近まで昇ります。午後10時前には下弦前の月(月齢20前後)が昇り、夜明けまで放射点の後を付いてまわるため、月明かりが邪魔になります。できるだけ月に背を向けて、暗い方の空を眺めるようにすると良いでしょう。

ふたご座流星群 観測のポイント

ふたご座流星群は、3大流星群の中では最も活動が安定していて見やすい流星群です。放射点が夕方から明け方まで一晩中昇っているので、長い時間にわたって観測することができます。流星自体には大きな特長はありませんが、午前2時頃には放射点が天頂付近まで高く昇るため、まるで流星が真上から降ってくるように見えるので、この時間帯での観測がオススメです。

流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見えるため、空全体を眺めるのがポイント。木々に囲まれた山の上より、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所で観測しましょう。月が出ている時は、月を背にして、暗い方の空を眺めるようにしましょう。放射点の近くでは流星は速く短く、放射点から離れるほど長くなって見えます。