水星は太陽系で最も太陽に近い惑星で、その大きさや重さが太陽系の惑星の中で一番小さい星です。
水星は、その多くが鉄やニッケルなどからなる岩石質の星で、太陽に近いため昼は400℃を超える熱さになり、夜はマイナス170℃という冷たさになります。大気は無く、表面には隕石がぶつかってできたたくさんのクレーターがあります。
- 2026年
- 2025年
2026年の水星惑星の動き
太陽に近い内惑星である水星は、1年を通して星座の中を大きく移動していきます。
年初にいて座にある水星は、2月下旬にかけてやぎ座、みずがめ座、うお座へと移っていきます。2月26日に留を迎え逆行に変わりますが、3月20日の留で順行に戻ります。
みずがめ座の中にいる水星は、その後、うお座、おひつじ座、ふたご座へと進み、6月29日〜7月24日の逆行期間を経ながらかに座、しし座、おとめ座、てんびん座と、黄道十二星座を巡っていきます。2026年では他に10月24日に留となり逆行現象が見られます。
水星は、東方最大離角、西方最大離角の前後の期間は高度が高くなり観測しやすくなります。特に日没後に観測できる2月中旬、6月上旬〜6月中旬、10月上旬〜10月中旬が観測のチャンスとなります。
東方最大離角 | 2月20日、6月16日、10月12日 |
---|---|
西方最大離角 | 4月4日、8月2日、11月21日 |
内合 | 3月7日、7月13日、11月4日 |
外合 | 1月22日、5月14日、8月28日 |
留(順行から逆行) | 2月26日、6月29日、10月24日 |
留(逆行から順行) | 3月20日、7月24日、11月13日 |
※国立天文台参考値
2025年の水星惑星の動き
太陽に近い内惑星である水星は、1年を通して星座の中を大きく移動していきます。
年初にへびつかい座にある水星は、3月中旬にかけていて座、やぎ座、みずがめ座、うお座へと移っていきます。3月15日に留を迎え逆行に変わりますが、4月6日の留で順行に戻ります。
うお座の中にいる水星は、その後、おひつじ座、ふたご座、かに座へと進み、7月17日〜8月11日の逆行期間を経ながらしし座、おとめ座、てんびん座と、黄道十二星座を巡っていきます。2025年では他に11月10日に留となり逆行現象が見られます。
水星は、東方最大離角、西方最大離角の前後の期間は高度が高くなり観測しやすくなります。特に日没後に観測できる2月下旬〜3月上旬、6月下旬〜7月上旬が観測のチャンスとなります。
東方最大離角 | 3月8日、7月4日、10月30日 |
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西方最大離角 | 4月22日、8月19日、12月8日 |
内合 | 3月25日、8月1日、11月20日 |
外合 | 2月9日、5月30日、9月13日 |
留(順行から逆行) | 3月15日、7月17日、11月10日 |
留(逆行から順行) | 4月6日、8月11日、11月30日 |
※国立天文台参考値
観測メモ
内惑星で、太陽に近いということにより、天体望遠鏡でも見ることが難しい天体です。
最大離角の時期などにマイナス0.4等星ほどの明るさになりますが、日の出前と日の入り後のわずかな時間しか観測することができません。
基本データデータの見方
半径 | 2.440 x 103 km(地球の約0.383倍) |
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質量 | 3.301 x 1023 kg(地球の約0.055倍) |
体積 | 6.083 x 1010 Km3(地球の約0.056倍) |
表面積 | 7.480 x 107 Km2(地球の約0.147倍) |
表面温度 | -173~427℃ |
自転周期 | 58.646 地球日 |
太陽からの平均距離 | 5.791 x 107 Km(0.387 AU) |
近日点距離 | 4.600 x 107 Km(0.308 AU) |
遠日点距離 | 6.982 x 107 Km(0.467 AU) |
公転周期 | 87.97 地球日 |