明けの明星」「宵の明星」と呼ばれ親しまれている金星は、太陽に2番目に近い惑星です。

地球より太陽に近い軌道を回るため、水星とともに内惑星とも呼ばれ、のように満ち欠けをします。

金星は地球より少し小さく、地表には隕石がぶつかってできたくさんのクレーターがあります。大気二酸化炭素硫化物で、厚い雲でおおわれています。この雲のために熱が逃げにくく、地表は460℃をこえる熱さで、太陽系で最も熱い星といわれています。

明け方の東の空と夕方の西の空に、地平線近くにひときわ明るく白く輝く金星を見ることができますが、内惑星であるため太陽の近くにあり、真夜中は見ることができません。

  • 2022年
  • 2023年

2022年の金星惑星の動き

太陽に近い内惑星である金星は、1年を通して星座の中を大きく移動していきます。年初にいて座逆行する金星は、1月29日のを過ぎると順行となり、やぎ座みずがめ座うお座と、黄道十二星座を巡っていきます。

日の入り後に「宵の明星」として西の空に輝くのは、内合となる1月9日までで、それ以降は外合となる10月23日まで「明けの明星」として日の出前の東の空に輝きます。1年を通して低い空で輝きますが、最大光度となる2月13日(-4.6等級)頃には高度約25°(日の出時)まで昇り、天体望遠鏡では三日月のような形を観ることができるでしょう。その後、どんどん小さく暗くなっていくため、年の前半が観測のチャンスとなります。

3月下旬から5月上旬にかけて、夜明け前の東の空には金星の他に火星木星土星などが並び、日によっては月も加わって賑やかな星空になります。一度に様々な惑星を観測できるチャンスとなりますので、お見逃しなく。

表:2022年の金星の主な動き
東方最大離角なし
西方最大離角3月20日
内合1月9日
外合10月23日
(順行から逆行)なし
(逆行から順行)1月29日
最大光度2月16日(-4.6等級)

※国立天文台参考値

2023年の金星惑星の動き

太陽に近い内惑星である金星は、1年を通して星座の中を大きく移動していきます。年初にいて座にある金星は、順行から逆行に変わる7月21日のまで、やぎ座みずがめ座うお座おひつじ座おうし座ふたご座かに座しし座と、黄道十二星座を大きく巡っていきます。その後、9月3日の留で逆行から順行に戻り、おとめ座へと移っていきます。

年初から内合となる8月13日までは、日の入り後に「宵の明星」として西の空に輝き、それ以降は年末まで「明けの明星」として日の出前の東の空に輝きます。1年を通して観測しやすい年ですが、明けの明星で最大光度となる9月19日(-4.8等級)には高度約36°(日の出時)まで昇り、天体望遠鏡では三日月のような形を観ることができるでしょう。その後、高度は高いものの、どんどん小さく暗くなっていくため、9月〜10月の明け方が観測のチャンスとなります。

また、1月23日の日の入り後の西の空で土星と接近、3月2日の日の入り後の西の空で木星と接近、3月24日の午後9時頃には一部地域で金星食が見られるなど、2023年は金星観測の当たり年となっています。

表:2023年の金星の主な動き
東方最大離角6月4日
西方最大離角10月24日
内合8月13日
外合なし
(順行から逆行)7月21日
(逆行から順行)9月3日
最大光度7月7日(-4.7等級)、9月19日(-4.8等級)

※国立天文台参考値

観測メモ

明け方の東の空と夕方の西の空に、地平線近くにひときわ明るく白く輝く金星。条件が良ければ、月と同じように満ち欠けをする金星の姿を見ることができます。

基本データデータの見方

半径6.052 x 103 km(地球の約0.950倍)
質量4.867 x 1024 kg(地球の約0.815倍)
体積9.284 x 1011 Km3(地球の約0.857倍)
表面積4.602 x 108 Km2(地球の約0.902倍)
表面温度462℃
自転周期-243.018 地球日(逆行)
太陽からの平均距離1.082 x 108 Km(0.723 AU)
近日点距離1.075 x 108 Km(0.718 AU)
遠日点距離1.089 x 108 Km(0.728 AU)
公転周期 224.70 地球日